平成27年度 下五島地区離島医療教育研究会に参加しました

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平成27年度 下五島地区離島医療教育研究会に参加しました

 3月15日(火)18:30から長崎県五島中央病院内で開催された下五島地区離島医療教育研究会に、宮野准教授と吉田助教、現代福祉学科3年梅本由衣さん他6人と現代福祉学科2年生川口裕貴さん他8人の計18人が参加しました。

 研究会は、前田隆浩教授の開会あいさつを受けて、小屋松淳助教が下五島地区における長崎大学医学部生、歯学部生、薬学部生の実習記録やアンケート結果の報告をされました。その後、大学関係者のコメントをはさみ意見交換、討論会に移りました。医療・介護現場の指導者や行政関係者に混じって3年生の横山千夏さんも挙手をして、福祉の立場から下五島地区離島実習についての疑問を質問しました。

 続けて、長崎県対馬病院産婦人科の山内祐樹先生が「離島医師を目指し学生のうちから離島実習を重ねて産婦人科医になった人間からみた離島での学生実習の効果」と題して特別講演をされました。

 研究会に参加した学生たちは、長崎大学医学部が中心となって展開している離島実習の概要について学ぶとともに、福祉分野における現場実習と共通することなど有意義な研究会でした。

 


参加学生の感想

現代福祉学科3年 市川加奈子

 最初に行った五島市役所で、介護保険の話を聞きました。65歳以上の方が支払う介護保険料が高いことは事前学習で把握していたのですが、今五島市民の3人に1人が高齢者で、高齢者の5人に1人が認定者であるという理由があって高い介護保険料になっているということが分かりました。五島は3人に1人 が高齢者ということと離島で地域間のネットワークがあることで、お互いに見守りの機能が働いたり、警察や訪問販売の方々にも見守りの役割になっているというメリットがあります。その一方で、住民を知りすぎてトラブルになったことがあることを聞き、お互いのことを知りすぎるとプライベートの枠が狭まるといったデメリットもあるのだということを学びました。
 
 
現代福祉学科3年 梅本由衣
 
 下五島を訪問したのは、今回が2度目であり、今年の8月に開催される地域医療セミナーにおいても訪問させていただくため、今回の研修では、下五島という一つの地域について知りたいという思いが強かった。五島市役所訪問においては、私たちの長崎純心大学現代福祉学科卒の先輩が現場で活躍されており、私たち学生の質問について、一つひとつ丁寧に答えてくださり、市役所全体の職員の方々の手厚い対応に大変感謝している。そして、下五島地区離島医療教育研究会では、医学部の学生さんの実習報告が行われ、私たち福祉学科が経験する実習と異なる部分を発見できた。特に、印象に残っているのが、実習における悩みについてで、多くの学生から患者さんや利用者さんとのコミュニケーションに困ったという意見が出てきているということである。私も何度、実習をさせていただいても、コミュニケーションに関しては永遠の課題であると実感している。しかし、医学部の学生は、多くの疾患や医療技術を身につけていかなければならないため、講義のなかでコミュニケーションについて取り扱うことは難しいという現状もある。だからこそ、医療現場における福祉関係の専門職の介入、そして、多職種連携が必要不可欠であるということを改めて再認識することができた。現在、今年の地域医療セミナーに向けて、実行委員として準備が始まっている。今回の学びをセミナーの内容に取り入れて、医学部の学生と連携を深めていきたいと考える。
 
 
現代福祉学科3年 北村春菜
 
 五島市地域包括支援センターを訪問し、五島市における介護保険制度について五島市の高齢者の状況や社会背景から学ぶことができた。五島市の高齢化の状況は全国・長崎県と比較すると高い認知状況であり認知症高齢者や高齢者独居世帯の問題を深刻に受け止め対策を考えていく必要性を感じ、地域包括支援センターの重要性について改めて考える機会となった。また、五島市地域包括支援センターでの取り組みについて教えていただき、それぞれの専門職だけでは限界があり医療と福祉が連携し、住民と一体となって支援していくことが求められることを再認識した。今回初めて五島市を訪問し子どもの姿より高齢者を見かけることが多く、五島市の地域包括支援センターの体制作りのように地域の実情に合った支援を考えていくこと、これまでにない支援体制や取り組みを生み出していくことも必要であると感じた。
 
 
現代福祉学科3年 桑原 薫
 
 五島市は長崎市と異なり、市内に地域包括支援センターが1つしかないということを事前に調べていたため、具体的にどのような連携が行われているのかとても興味がありました。「離島」という大きな特徴は、地域住民間の強い関係性の構築というインフォーマルなサポートが大きな強みになるという一方で、サブセンター等はあるけれども、地域包括支援センターが1つしかないために地域住民の福祉ニーズを十分に把握することが難しく、どうしても五島市内の各地区によって、提供される福祉サービスの質に格差が出てしまう、とういうことを学ぶことができました。また、下五島地区離島医療教育研究会では、医学部で行われている離島実習について具体的な話を聞くことができました。これからも共修授業等、一緒に何かをしていくことになる医学部でどのような実習が行われているのか知ることができたのはよかったです。また、特別講演の山内先生のお話の中で、IPW(多職種協同による実践)のためには、医療・保健・福祉がお互いの領域についての理解をすることが不可欠である、ということをおっしゃられていて、まさに今「たまごの会」で活動しているように、学生のうちから専門分野を超えて相互理解を深めていくことは将来のIPWに繋がっていくことだという意識を改めて持つことができました。
 この2日間で貴重なお話、体験をすることができました。今後もこのような機会があれば積極的に参加し、自分の知識を増やしていきたいと思います。ありがとうございました。
 
 
現代福祉学科3年 澤田寿美
 
 この一年間で様々な地域包括支援センターの取り組みについてお話を聞く機会を頂きました。五島の地域包括ケアシステムの特色は、市直営の地域包括支援センターの下に5か所のサブ包括支援センターを設けることで離島での地域包括ケアシステムを補えていること、行政の中に直営の地域包括支援センターがあることで市の職員の方が兼任で地域包括支援センターの職務を行うことで、スムーズな行政との連携が行われているというお話を伺った。
 また、地域の見守りネットワーク体制の構築に力をいれ、要介護認定を受ける高齢者を減らすための予防、また、要介護認定を受けた高齢者の健康の維持に努めるなどの取り組みに力を入れていることを学んだ。
 さらに、これらを実現するためにボランティアサポーターを育成し、ミニディサービスを実施し地域の繋がりを強くしていること、介護保険料が県内一高いという現状をなぜ高いのかという説明を市民にすることで、過剰な要介護認定の申請を抑えるなどの働きをしていることを学べた。
 
 
現代福祉学科3年 福田史織
 
 今回訪問させていただいた五島市地域包括支援センターは、新しい総合事業に先駆的に取り組まれていた。市町村の窓口に相談があった後、いきなり要介護認定の申請を行うのではなく、チェックリストという段階を設けたことや、「新しい介護予防・日常生活支援総合事業」「包括的支援事業」等の地域支援事業を多様化・充実させたことで受けられるサービスの選択肢が増え、自由度が高まったと思う。しかし、これまでは一定の決まりの中でサービスを選んでいたが、新しい総合事業では選択肢の幅が広がったことで、どのサービスが自分に合っているのか、それぞれのサービスはどう違うのか、という、利用者に対する説明がこれまで以上に求められる。また、インフォーマルな資源を活用しているため、地域住民の理解や協力は不可欠である。今後、他の地域でもこのような取り組みが行われるようになる。そのため、自分が働いている地域はどのような特性があるのか、地域住民はどのような人たちなのか、といったことにも目を向け、その地域の実情にあった介入・事業展開を行っていく必要があると思う。
 研究会では、医学部における離島実習の報告を聴くことができた。離島の病院で実習を行うのだと思っていたが、高齢者施設や社会福祉協議会といった福祉系の施設でも実習が行われていることが分かった。しかし、医療分野を学んでいる学生に対し、福祉職の職員が助言・指導を行うことは難しいこともある。そのため、学生のうちからお互いの視点の共通点・相違点を知り、将来の多職種連携に活かしていくことが大切であると思った。
 
 
現代福祉学科3年 横山千夏
 
 今回五島の地域包括支援センターの方からお話を聞くことで、五島市の高齢者の現状や介護保険料に関すること、地域ケア会議などについて知ることができた。特に総合事業については自分の勉強不足でまだよく理解出来ていないところがあったが、五島市の地域包括支援センターの取り組みに関して介護保険料や新しい総合事業を絡めて話をしてくださったためとても分かりやすく、勉強になった。
 また、五島という島特有の環境もあって支援をしていく中で沢山の困難もあるということが分かった。しかし、そこを工夫しながら支援をしている状況を知り、やはり社会福祉士には地域や人をよく見て環境を整えたり、インフォーマルな資源を上手く活用していく力が今後もっと必要になるということを改めて理解した。
 五島は離島ということで高齢化率が高く現在は五島市の3人に1人が高齢者である。五島の高齢化は長崎県の高齢化率の約10年先を行っている。つまり、長崎県全体としても10年後には今の五島市の高齢化率と変わらない状況になっているかもしれない。そのため、五島市の状況や地域包括支援センターの取り組みも他人事として捉えずに、近い将来自分たちが関わっていくこととして真剣に考えていくことが必要だと感じた。
 地域包括支援センターを訪問させていただいた後は、下五島地区離島医療教育研究会に参加させていただいた。共修授業や長崎多職種連携「たまごの会」で関わっている学生たちがどのような実習を行っているのかということは全く知らなかったので、少しでも知ることができてよかった。
 今回五島での学びや気づきは今後の大学での学びや、「たまごの会」での活動に役立てていきたい。
 
 
 
現代福祉学科2年 尾﨑美杜
 
 私は五島市の様々な取り組みを聞かせていただいて、特に、行政の方が住民のみなさんに県内で1位の介護保険料を負担してもらっているという申し訳なさや感謝の気持ちを土台として持っておられるので、住民も協力してくださり、地域の特性に応じた地域包括ケアシステムを構築していけているのではないかと思った。
  また、自分の知識と関連させながらも新たに学ぶことができたので、今後はより深い地域包括ケアシステムへの理解が必要であり、五島市の取り組みとは異なる体制や応用した形を考えられるようになることが大切ではないかと実感した。
  今回は参加者同士の親睦を深める機会となり楽しく学ぶことができたので、これからもこのようなセミナーに参加していき、みんなで勉強し、高めあえる関係を築いていけたらと思った。
 
 
 
現代福祉学科2年 川口裕貴
 
 今回の五島市の地域包括支援センター訪問を通して、新しい総合事業への移行により「要支援」に認定された方の地域に着目した支援について学ぶことができました。ボランティアも集って行っているとのことで支えあいの精神を感じることができました。私がとても印象的だったのが離島の多い五島であるからこそ生まれるサービス利用の不公平さです。同じ保険料を払っていても施設や事業所がないため、どちらかが出向かう必要があるとのことでどのような解決策を生み出すことのできるのか、とても興味深いものだと思いました。
 離島医療研究会で実際に出席し、お話を聞くことができたのはとても貴重な経験となりました。離島における地域医療を繋げていくこと容易なものではなく、試行錯誤されていることがわかりました。また、産婦人科の山内先生のお話しを聞き、今まで福祉と産婦人科を関連して考えたことがなく、どのような関わりができるのか、どん支援が可能なのかを考える機会となりました。五島に訪問したのは2度めでしたがまた新しい部分を知ることができ、とても有意義な時間となりました。今回出た疑問や課題になどに取り組み、解決していけるようにしていきたいと思います。
 
 
 
 
現代福祉学科2年 重富美希
 
今回の五島市の訪問に参加し、学校の授業では詳しく学ぶことのできない五島市の現状や課題、取り組みについて学ぶことができた。五島市の地域包括についての訪問では五島市が高齢化率が県内で一番高くそれに対して多様なサービスの基盤が既にあったことから新しい総合事業にも早期に移行することができたということも学んだ。島の多い五島だからこそ地域での助け合いが重要なものになっていくのだと感じ、地域での集まりや近所同士での見守り活動が孤立死を防いだり、小さな悩みごとでも相談できるような生活支援や介護予防の体制がいつまでも元気に暮らすことのできるものとなることを感じた。
 
 
 
現代福祉学科2年 納所芳児
 
 今回、このような研究会に初めて参加させていただき、五島市が新たに取り組んでいる総合事業と、離島においての医学部の実習報告を聞いた。大学に入学し、学内での勉強が多かったため外に出て学習を行うことは大変新鮮であった。また、質疑応答の時間での先輩方の態度には尊敬するばかりであった。私は潮谷教授のゼミではないが、今後このような活動に積極的に参加し知識を増やすとともに、大勢の人たちの前で堂々と発表するための力を養いたい。
 
 
 
現代福祉学科2年 福田由里香
 
 私は今回五島市地域包括ケア現状視察に参加し、実際に専門職の方の説明などを聞きいくつかの五島市での問題点を知る事が出来た。また、さまざまな取り組みやサービスを行っており、ただ住民から依頼があってから行政などが動くのではなく住民の意見などを聞いたり状態などが悪化しないようにと地域住民と行政・病院が一体となって住民が安心して暮らせる町づくりを行っていることを知った。
 また、医療と福祉が連携することにより 在宅医療、訪問看護やリハビリテーションの充実や、身体面での予防の取組や見守り、買い物など多様な生活支援サービスの確保などもできるようになることを学んだ。
 
 
 
現代福祉学科2年 松尾美佳

 初めて参加させていただき、何を勉強したらいいのかもわからない状態からの参加で不安もありましたが、先輩方と一緒に参加させていただき、たくさんの刺激をもらいました。これから自分も頑張りたい、学びたいという思いになりました。
 五島市は離島で様々な課題もありながら、地域の特性を生かして事業に取り組んでいるということを学び、市民の意識を高め、住民主体で地域を盛り上げていくことの大切さを改めて感じました。
 また、今まで離島で実習するのは嫌だなと思っていましたが、今日の話をきき五島での実習もしてみたいなと思いました。
 
 
 
現代福祉学科2年 松坂梨奈
 
 五島市地域包括ケアシステム訪問、下五島地区離島医療教育研究会に参加させていただき、様々なことを学び、習得することができた。五島市地域包括ケアシステム訪問では、五島市の現状や課題を学び、その為に力を入れている取り組みなどについて話を聞く事ができた。
 下五島地区離島医療教育研究会では、特別公演として、産婦人科医の方から話を聞く事ができ、お産の事や分娩状況などを学ぶことができた。

 これからもっと多くの活動に参加して行きたいと感じた。
 
 
現代福祉学科2年 森谷志帆
 
 今回初めてこのような地域包括ケアシステムの訪問や、医療教育研究会に参加させていただき様々なことを学ぶことができた。大学の講義の中でも地域包括ケアシステムに関して学んでいるが、大学の講義では学ぶことができない現場の声や現状を奥深くまで学ぶことができとてもいい経験になった。私たちが暮らす長崎県のひとつの市、五島市についてこのように多くのことを学ぶことができ現状やこれからの課題もわかったため、参加してよかったと感じた。
 
 
 
現代福祉学科2年 山口晃平

 今回、五島市地域包括ケアシステム訪問及び下五島地区離島医療教育研究会に参加し大学の講義ではなかなか触れることのない離島の福祉や医療教育について学ぶことができ、貴重な経験となりました。特に五島市の地域包括支援センターにおいては離島という本土とは異なる環境の中で介護予防や日常生活支援について検討を重ね、特性を生かした支援や住民主体といったことを踏まえながら運営しているということを学ぶことができました。
 今回の訪問で離島における環境や特性について考える機会も多く、各々の地域の特性を活かしていくためにも福祉従事者としての専門性をより磨いていく必要があると感じたとともに幅広い知識が必要だと感じました。

 

動画 2017

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