学ぶことが多かった第2回九州・山口家庭医療学セミナー

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学ぶことが多かった第2回九州・山口家庭医療学セミナー

 2015年6月20(土)、21日(日)の2日間、島原市の九州地区国立大学島原市研修センターで開催された第2回九州・山口家庭医療学セミナーに宮野准教授他2人の教員と現代福祉学科の学生(3、4年生)8人の計11人が参加しました。

 第1日目は、東京大学大学院医学教育国際研究センター講師の孫 大輔先生の「プラマリケアと家庭医療~市民型のヘルスプロモーションを目指して~」と題する基調講演の後、参加した学生は2つのグループに分かれて、「多職種連携カンファレンス」といのちの授業などの「選択セッション」に交互に参加しました。多職種連携カンファレンスでは、学生にもなじみのあるレゴブロックを使いながら、イメージする多職種連携を作品に表現しました。 

 夕食後、ポスターセッション・学生セッションがあり、最後に交流会セッションが開かれました。学生たちは大学や学科を越えて医療や福祉に関することや将来の夢などを夜遅くまで語り明かしていました。

 第2日目も、学生たちは2つのグループに分かれて「多職種連携カンファレンス」と日本の貧困などの「選択セッション」に交互に参加しました。2日目の多職種連携カンファレンスでは、重症のALS(筋萎縮性側索硬化症)の利用者を在宅で看護するにはどのような職種が係わるのかという事例に活発なグループディスカッションをし発表しました。 最後のクロージングでは、映像化された2日間の学生たちの活動を振り返りながら、九州・山口家庭医療学セミナーは無事終了しました。

 なお、セミナーの詳しい様子は、医療・福祉連携センターのFacebookに掲載中です。

 

 

参加学生の感想

現代福祉学科4年 戸口 四郎 

 私は今回のセミナーに参加したことにより、様々な学びを得ることができました。医学生をはじめ、他学部の学生とディスカッションを行っていく中で、多職種連携を考えていくにあたっては、相互理解、相互協力といったことが大きな意味を持つと思いました。自分、そして相手の職種が有する機能を理解し、自分にはない機能を他の職種に引き継ぎ、提供してもらう体制を整えることによって患者、クライエントに切れ目のない支援を行っていくことこそが、連携の意義であるとセミナーを通じて認識できました。
 また、ディスカッションを通して感じたこととしては、福祉=介護といった印象が根強いということ、介護保険への認識があまり高くないことなどが挙げられます。加えて、患者の持つ社会関係に注目した議論は、他学部生にとっては新しいものであったようにも感じました。こういったことを認識できたことは大きな収穫でしたが、またそれと同時に議論を通じて社会福祉の考え方、専門性を他学部生に伝えていく力を持つことが必要であると痛感しました。本セミナーに参加したことで、私は他学部の学生とディスカッションを行うことで、改めて自らの持つ専門性とは何か、そしてそれをどのようにして発信していくかを考えていく機会を作っていく必要性を、改めて理解できました。

 

現代福祉学科4年 市川 加奈子

 1泊2日という短い期間での合宿になったが、医学・看護学・心理学・薬学などといったさまざまな分野の人と意見を交換したり、自分が持っている考えを発表したりすることができて、多職種連携はとても意味のあるものだと改めて感じた。
 今回のセミナーを通して、他県の学生とも多職種連携のことや、学習内容などの情報交換ができた。

 

現代福祉学科3年 北村 春奈 

 初めてセミナーに参加し、初対面の人とたくさん関わるということで緊張したが、とても充実した2日間でした。
 多職種ケースカンファレンスでは、様々な職種からそれぞれ意見を出し合うことで、患者さんのために何ができるか、患者さんのことを思って意見を述べること、そしてその意見を聞くことの大切さを再認識することができました。そして、意見がたくさん出ることはとても大切なことであるが、このたくさんの意見をまとめることは難しく、支援へとつなげるまでが大変ではないかという新たな考えも出てきました。私自身、多職種連携は大切であるということを単に思っていたのだが、実際に意見を出し合ってみて、このことに気付くことができました。また、医師は病院という機関の責任を負っているため、「何かあったらどうするのか。」と思うことが多く、なかなか患者さんの気持ちを汲み取ることができないこと、意見を簡単に受け入れることができないことがあるということを、医師の視点から伺いました。このような状況において、福祉サービスはとても重要になってくると思います。今回、様々な職種の視点から意見を聞き、医学科や看護学科の人たちからも患者さんの気持ちを考えることや、ご家族の支援も必要ではないかという意見が出ていたが、福祉サービスのことを知らない人が多かったように思いました。また、私自身も医療についての知識がなく、事例検討の際、その患者さんがどのような病状であるかイメージできませんでした。今回のセミナーを通して、より良い支援をしていくために医療と福祉が連携することはとても大事になってくるということを強く感じることができました。

 

現代福祉学科3年 桑原 薫

 このような大規模なセミナーへの参加は初めてだったので、「多職種連携」についてどのようなケースカンファレンスになるのだろうかと不安に思いながらも、楽しみにしていた。実際に他大学の学生さんと話したり、一緒にケースを検討していくうちに、自分が専門としている分野(介護・福祉)について、他の分野の学生さんにはあまりよく知られていないと感じた。自分たちにとっては当たり前の知識であっても、専門としていない人にとっては当たり前ではなくなる事実にとても驚いた。例えば「介護福祉士とヘルパーはどう違うの?」「社会福祉士って何する人?必要なの?」という質問をいただいたり、「介護福祉士が喀痰吸引できるとか知らなかった」という意見もあった。その一方で「特別養護老人ホームと養護老人ホームの違いって何?」「介護報酬って何?」という質問に対して、専門としている自分が一番わかっていなければいけないことなのに即答できなかったりして、改めて自分の勉強不足を痛感した。それでも、医療・看護・薬学・リハ等の学生さんたちと一つのケースを検討していくのは楽しかったし、自分の意見を相手にしっかり伝えて、アプローチ方法にいかに反映させていくかということがどれほど大切かということがわかった。
 今回のセミナーで、同世代の学生さんと自分の夢や、仕事への理想、多職種連携をどう思うか、これからどうしていくべきかなどを熱く語り合い、お互いに知識を共有することができて、自分にとってとても刺激となった。学生のうちから、色々な専門分野の人と話ができるので、将来仕事をしていく上で必ず役に立ってくると思うし、自分の専門性を深めていく上でも、非常に重要な機会となるのは間違いないだろうと感じた。自分の知識はまだまだで、専門職とは程遠いものだけれど、こういう機会を活用して成長していきたいと強く感じた。これからも積極的にこのような機会があれば挑戦し、学び続けていきたいと思う。参加させていただいてありがとうございました。

 

現代福祉学科3年 澤田 寿美

 今回、セミナーに参加する貴重な機会を頂き、大変勉強になった。社会福祉士という仕事を知ってもらえたこと、またほかの専門職種の方と異なった視点を共有することの大切さを学んだ。そして、専門職としての自分の知識量の少なさ、勉強不足を痛感した。これからの大学生活をどのように過ごすか考え直すいい機会にもなった。

 


現代福祉学科3年 福田 史織

 多職種連携を行うためには、まず、自分の専門分野の知識を持っており、それを相手に分かりやすく伝える力が必要であるということ、次に、他の職種の専門性についても知っておくことが大切だと思う。ケースカンファレンスでは、医療分野の学生から福祉の役割について尋ねられることがあり、自分の専門分野について相手に理解してもらう際の言葉の選び方は難しく、自分の勉強不足を感じた。福祉の専門用語を使わないで医療分野の人に伝えるためには、まずは自分自身が福祉の専門性について十分に理解しておかなければならないと思った。日本の貧困についてのセッションの際、看護師の役割が把握できていなかったためにあまり意見を言うことができなかった。もし看護師以外の職種の役をしたとしてもその職種の立場から意見を言えていた自信はない。他の職種を理解しなければ、多職種連携は不可能だと思った。医療系の学生が、カンファレンスの際に、家族関係について気にかけていたのは意外だった。医療分野の人は医学モデルを重視するという先入観が強く、福祉についてあまり関心がないのではないかという偏見ももっていたと思う。しかし、今回の研修で医療系の学生と関わることで、福祉も必要とされていることが分かり、福祉の専門職にしかできないことがあるということも改めて実感することができた。医療従事者と対等に仕事をしていくために、これからもっと自分の専門分野の知識を深めていきたいと思った。

 

現代福祉学科3年 水田 小夏

 医療系の学生も福祉系の学生も隔たりなく話をすることが多職種連携の第一歩であるということを感じました。そこから相手の専門分野についてしっかり理解をすることが大切ではないかと思いました。事例検討を通して医学部生の専門性の高さを見て、自分自身は福祉の分野でそこまで語れないで、制度の説明もうまくできずもっと勉強をしなくてはならないということを感じました。あるセッションで医学部生から、「特養と老健の違いについて教えてください」と言われ、頭の中でなんとなくでしか分かっていないために口では断片的な説明しかできず、持って来ていた資料を見ながら説明するということがありました。そのようなところの甘さを今後改善していきたいです。医学部生の何でこうなるの?という根拠があって結果があるというような、論理的に理解をするというところを見習って学びを深めることをおこなっていきたいと思いました。

 

現代福祉学科3年 横山 千夏

 今回のセミナーに参加することで、自分にはどのような知識や考え方が足りていないのかということ、これからどのような勉強をしていくべきなのかということを考える機会になった。
 様々な学生や多学科の学生と話をしてみると、同じ学年でも多くのセミナーに参加したり自らセミナーなどを主催して意欲的に活動をしている人が沢山いるということを知ってとても刺激を受けた。自分は今まで大学生活の中で教えられたことだけを勉強し、自分の関心や疑問解決のために何か行動することがなかったので、もっと視野を広げて物事を見たり考えたりしないと、様々な活動や経験をしている多学科の人たちと同じフィールドに立って多職種連携を目指していくのは難しいのではないかと思った。
 今回のセミナーに参加することで大学に入学してからの三年間でいかに自分が勉強をしてこなかったかということを実感した。カンファレンスの際も、どの学科の人たちもクライエントの事だけでなくその家族や環境などにも目を向けて発言をしていたためそういう視点で物事を捉えることは福祉の学生だけが行えることではないということが分かった。だからこそ福祉を学ぶ学生としてその視点から出たことをどのように制度につなげてクライエントのニーズ充足をはかるかということを発言するべきだったと思うが、自分の勉強不足であまり発言することが出来ず、とても悔しい思いをした。このことから、自分が学んでいることに自信を持って話すことが出来るようもっと理解を深めていきたいと思う。今回のセミナーに参加しなかったら、自分の現状や純心の学生がいかに勉強をしていないかということに気付けなかったと思う。気づくことが出来なかったら特に危機感も持たず勉強をせずに卒業をしていたことになったと思うのでセミナーに参加することが出来て良かった。でも、できれば1・2年生の時にこのようなセミナーに参加できていればよかったなとも思う。

 

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