小林 勝

小林 勝

比較文化学科 教授

小林 勝

現在の私の問題関心は、インドの社会や文化がイギリスの植民地支配によってどのような影響を受けたのか、というところにあります。「悠久のインド」などと呼ばれて、歴史を持たない場所であるかのように考えられてきましたが、それは事実ではありません。たとえば、ヒンドゥー教とカースト制度がインドの伝統的な宗教と社会制度として必ず言及されるわけですが、実はどちらも植民地時代に創られたものであることが分かっています。私は、南インド・ケーララ州で、寺院を中心とした地域社会を対象としてフィールドワークをおこない、ヒンドゥー教やカースト制度の歴史的な構築過程を明らかにしようとしています。


基本情報

学位
修士(文学)(南山大学大学院文学研究科(文化人類学専攻)博士前期課程終了 1990年3月)
-(総合研究大学院大学文化科学研究科(国立民族学博物館内併設)比較文化学専攻博士後期課程単位取得満期退学 1994年3月)
専門分野
社会人類学
研究テーマ
インドにおける社会的な文脈における「宗教」

担当科目

学部
  • 文化人類学Ⅰ・Ⅱ
  • 地域文化研究(アジア文化論)
  • 比較文化(方法)研究序説
  • 地誌学
  • 博物館概論
  • 博物館実習
  • 教養と読書
  • 文献講読基礎
  • 文献講読演習a・b
  • 専攻演習I・II
  • 卒業論文

主な研究業績

年月 著書・学術論文名他 掲載誌名又は学会名
2000年4月 「イデオロギーとしての母系出自集団:南インド・ケーララ地方における『タラワード』と植民地支配」 森部一ほか編『文化人類学への誘い』(株式会社みらい)所収
2001年3月 「南インド・ケーララ地方におけるシリアン・カトリックとカトリック・ミッション」 杉本良男編『南アジア社会におけるキリスト教と社会文化的変容に関する研究』(平成11〜12年度科学研究費補助金<基盤研究B(2)>研究成果報告書、国立民族学博物館)所収
2001年12月 「家・タラワード・女神寺院:民族誌学のためのイデオロギー論入門」 『文化人類学を再考する』(青弓社)所収
2002年3月 「空虚なる法・聖なる暴力:コミュナリズムにおける『宗教』」 杉本良男編『宗教と文明化の二○世紀』(ドメス出版)所収
2002年3月 「地域社会における寺院の変質とヒンドゥー・アイデンティティへの試論:ケーララ州南部での調査から」 関根康正編『南アジア地域における経済自由化と「宗教空間」の変容に関する人類学的研究:生活宗教に探る「宗教対立」解消の方途』(平成11〜13年度科学研究費補助金<基盤研究A(2)>研究成果報告書)所収
2003年3月 「『エスニシティとしてのカースト』から『ヒンドゥーというアイデンティティ』へ:インド・ケーララ州の事例から」 片山隆裕編『民族共生への道:アジア太平洋地域のエスニシティ』(九州大学出版会)所収
2004年2月 「実体化する『ヒンドゥー教』―――インド・ケーララ州における寺院の動向から」 『APCアジア太平洋研究』(財団法人アジア太平洋センター)第14号
2005年8月 「視線の支配、あるいは一枚の布をめぐる政治学」 杉本良男・三尾稔(国立民族学博物館)編『装うインド・インドサリーの世界』財団法人千里文化財団)所収
2006年10月 「文明化としてのキリスト教的制度性への改宗―――インド・ケーララ地方におけるヒンドゥー教の再編成をめぐって」 杉本良男編『キリスト教と文明化の人類学的研究』(国立民族学博物館報告62)所収
2009年3月〜2013年3月 「歴史のなかのヒンドゥー教とその課題(1)(2)(3)(4)(5)」 『純心人文研究』第15号、第16号、第17号、第18号、第19号
2014年2月 「巡礼とカーストに寄生するヒンドゥー・ナショナリズム運動―――インド・ケーララ州におけるアイヤッパ・セーワ・サンガムの限定的な成功とその社会-歴史的背景(1)」 『純心人文研究』第20号

社会における活動

  • 長崎県けんみん大学運営委員会委員

所属学会

  • 日本文化人類学会
  • 日本南アジア学会
  • 宗教と社会学会