妹尾 知昭

言葉は「知」を構築していくための基礎であり、新たに知識を獲得していく上での道具です。
そのように考えると、言語能力を高めることは非常に重要なことであると思われます。我が国では、小・中・高等学校段階において国語科が母語教育を担当しています。しかしその中では、欧米で行われている母語を対象とした「言語教育」(Language arts)教育は殆んどなされていないと言っても過言ではないでしょう。言葉を操る技術は学問のみならず、人として社会で生きていくために必要不可欠な技術です。以上を踏まえ、学生の言語能力を向上させるような工夫を授業に取り入れるよう心がけています。


基本情報

職位・所属
キリスト教文化研究所 所長
准教授
人文学部 こども教育保育学科
学位
博士(教育学)広島大学大学院 教育学研究科[平成27年3月]
修士(教育学)東京学芸大学大学院 教育学研究科[平成17年3月]
修士(言語学)東京外国語大学大学院 地域文化研究科[平成11年3月]
専門分野
国語科教育学
研究テーマ
学びの困難を持つ児童に対する支援とその方法・教材の考案

担当科目

学部

  • 国語概論
  • 国語科教育法
  • 子どものことば
  • 子どもと言葉
  • 読書と豊かな人間性
  • 小学校教育実習指導
  • 保育・教職実践演習(小学校)
  • 文献講読基礎a
  • 総合演習
  • 専攻演習Ⅰa・Ⅰb・Ⅱa・Ⅱb
  • 卒業論文

主な研究業績

年月 著書・学術論文名他 掲載誌名又は学会名
2023年3月 「語りを疑う視座 −「新たな視点」を獲得する「モチモチの木」授業実践の試み−」 『教職課程センター紀要』第7号,長崎純心大学,pp.23-32.
2023年2月 「国語科教育におけるテキスト・シャドーイングの現代的意義」 『純心人文研究』第29号,長崎純心大学,pp.85-98.
2022年3月 「テクスト外部への架橋 −中等国語科教育法における『徒然草』を用いた実践例−」 『教職課程センター紀要』第6号,長崎純心大学, pp.11−24.
2021年2月 「教育文脈における古代懐疑主義の復権」 『純心人文研究』第27号,長崎純心大学,pp.85−99.
2019年3月 「合意形成の実相」 『教職課程センター紀要』第3号,長崎純心大学, pp.9−32.
平成30年3月 「文化への参加とことばの教育 −国語教育と日本語教育の二項対立を乗り越えて−」 『全国大学国語教育学会 公開講座ブックレット』全国大学国語教育学会.
平成28年3月 「小学校国語科教科書における翻訳教材とその指導の課題 −「お手紙」を対象にして−」 『初等カリキュラム研究』第4号,広島大学大学院教育学研究科, pp.29-40.
平成28年2月 「述語中心文法の可能性 –新しい教育文法への試み−」 『日本語論説資料』第50号論説資料保存会, pp.464−468.
平成27年5月 「特別支援教育と国語科教育の連携の課題とこれから−主にインクルーシブ教育の観点から−」 『国語教育思想研究』第10号, pp.53−59.
平成26年12月 「外国人児童の日本語指導におけるリライト教材の必要性と使用可能性」 『広島大学大学院 教育学研究科紀要』第一部(学習開発関連領域)第63号, pp.105−113.

所属学会

  • 全国大学国語教育学会
  • 日本語教育学会
  • 日本児童文学学会
  • 日本教科教育学会
  • 日本カトリック教育学会