[比較文化学科]比較文化学科の魅力ー臨地研修ー

[比較文化学科]比較文化学科の魅力ー臨地研修ー

比較文化学科 南島原一日バス研修

10月28日(土)に、比較文化学科の南島原一日バス研修が行われました。滝澤教授の案内のもと、楽しく、充実した研修ができました。

参加した学生の感想
比較文化学科3年生  南 千裕

バス研修で、私が一番印象に残ったのは「吉利支丹墓碑」です。雨でしっかりと見学できなかったことが心残りですが、私が見たところ、周りは一見普通の仏教徒の墓碑が多く立ち並んでいました。そんな中、ひっそりと蒲鉾型の墓碑(劣化を防ぐため囲いがしてある)が横たわっている異例な光景が印象深かったです。周りが同じような形の墓碑ばかりならそこまで変には思わなかったでしょう。しかしただひとつだけ、ひっそりと横たわっているという事実が目に焼きつきました。まるで身を隠すように存在していましたが、形が他のものと違うので、一度気がつくと、忘れられません。それが当時のキリシタンの狙いだったのだろうか、と考えさせられました。

比較文化学科3年生 鳥辺なぎさ

長崎に住んでいるとはいえ自分で足を運ぶ機会がなかなかないのでこのような体験が出来てとても勉強になり、また、授業で習ったことを踏まえて実際に目で見ることが出来たのでより深く理解することが出来ました。

中でも印象に残ったのは原城跡公園です。確固としたものはあまり残っていなかったものの、丘の上からの海の見晴らしは当時と変わっていないのかと思うと感銘を受けました。今でもお線香や花などのお供え物がしてあったため、ここであった出来事に現実味を感じます。有馬セミナリオ跡は石碑が建っているだけで周りは完全に民家となっていることにも驚きました。

原城跡-天草四郎像前でー

比較文化学科3年生 石山陽花

南有馬キリシタン遺産記念館では、主に島原・天草一揆の歴史とキリシタン時代の島原の様子を学んだ。
島原と天草の領民らは領主松倉重政による過酷な労働・重税を受け、キリシタン弾圧にも苦しんだ。領民は税を支払わないと、「蓑踊り」と言って蓑に火を点けて苦しめられたり、仏教に改宗しないとその領民は、雲仙地獄で熱湯攻めに遭うなどの酷い拷問を受けた。松倉氏は、立派な島原城を築城させるため、また江戸城の普請のため多大な税と労働を農民に課した。将軍から好かれ、自らの欲を満たしたいがために貧しい領民からお金をむしり取り、過酷な労働を強いるというのは、松倉氏は非常に恐ろしい感覚を持っている人だと感じた。

島原・天草一揆の様子を表した模型が幾つか展示されており、一揆の様子がよく分かった。
原城跡で発掘された数々の遺産(ロザリオの珠、十字架、メダイ等)も見る事ができた。

別のコーナーでは活版印刷機に関する説明があった。「セビリアの聖母」、「聖家族」、「サントスの御作業の内抜書」の活版印刷を見る事ができた。版画家である渡辺千尋さんがキリシタン時代の銅版画を模して作った、「セビリアの聖母」の復刻を見ると、細部のデザインまできちんと丁寧に削られていて、当時の銅版画には精巧な技術が見られた。この絵を、キリシタン時代に有馬のセミナリヨの画学生が描いたとすると、当時の西洋の技術がいかに優れているかが分かる。

「長崎とキリシタン」の授業風景