[比較文化学科」教員・授業紹介:椎葉富美 教授「地域文化(日本)研究序説」

[比較文化学科」教員・授業紹介:椎葉富美 教授「地域文化(日本)研究序説」

比較文化学科の教員による授業は、様々な専門知識によって展開されています。今回は、椎葉冨美教授の授業を紹介します。

学生による紹介

椎葉冨美先生のご専門は、古典文学・日本語学です。大学の講義では、日本語学概論、日本語史、日本古典文学研究Ⅰ、地域文化(日本)研究序説等を教えておられます。

「地域文化(日本)研究序説」という講義では、平安初期から江戸期にいたる間の古典作品等に実際に使用されている字形を筆ペンを用いながら真似して書いてみたり、その書き写した文字を解読したりしました。授業では、百人一首に書かれている昔の字形を読み解き、この和歌にはどのような想いが込められているかなどグループで考えました。百人一首の和歌は、「恋愛」ものが多く、秘められた恋の話は悲しい恋の話が出てきます。椎葉先生が一つ一つ丁寧に解説してくださり、またその当時の身分制度や生活習慣についても学ぶことができ、とても楽しい講義でした。

比較文化学科3年 石山陽花

椎葉先生を囲むゼミ生

授業概要(平成29年度 シラバスより)

【授業名】地域文化(日本)研究序説
【担当教員】椎葉冨美

【授業のねらいと概要】
昨今,日本文化に対する内外の関心が高まりつつある。私たちの祖先が,折に触れ,時に応じて,どのように感じ,どのように物を見てきたかを知る一つの手懸かりとして「文学」がある。「文学」は,5世紀ごろを境として,大陸から伝来した文字との出会いにより,「口承文学」から「記載文学」へと転じていく。書き残された文字によって,その時代の人々の心の動きを知ることができるようになったのである。

この授業は,まずは,異文化接触の観点から日本文化を取り上げる。大陸文化は文字とともに流れ込み,さらに漢籍を通して仏教も伝来した。仏教の発生および日本独自の仏教について解説する。次に,日本語における文字使用上の特色を説明したうえで,『源氏物語』をテキストとして変体仮名で書かれたくずし字を学習させたい。

以上,日本文学・日本文化を正しく理解することで,現代の私たちに欠くことのできない教養の基礎を身につけてほしい。

【授業計画】

  • 仏教との出会い
    (仏教の発生と釈迦の生涯について)(仏教の伝播経路および日本独自の仏教の発生について)(鎌倉時代の仏教について)(室町時代以降の仏教について)
  • 文字との出会い
    (日本語における文字使用上の特色)(万葉仮名,平仮名の発生,片仮名の発生について)(くずし字について)(『源氏物語』概説、くずし字の解読と内容解説)

「比較文化学科」は「英語情報学科」と融合し、2018(平成30)年4月より新たに「文化コミュニケーション学科」として始動します。