[人間心理学科]人間心理学科主催講演会が開催されました

[人間心理学科]人間心理学科主催講演会が開催されました

 10月17日(土)に第1回長崎純心大学人文学部人間心理学科主催の講演会が行われました。今回の講演会では、心理学における記憶研究の第一人者である神戸学院大学人文学部人間心理学科教授の清水寛之先生をお招きし、『記憶と忘却の心理学』の題でお話ししていただきました。

 記憶と言いますと普段、私たちは「経験したことを覚えておく」といった個人的な記憶をイメージすると思います。しかし、清水先生のお話では個人を超える記憶というものがあり、「時代背景や社会的文脈を含めた記憶研究が必要」とのご指摘がありました。ご講演の中でも大阪万博に関する記憶研究の紹介や、宮大工がどのようにして技術を後世に伝えているかというお話がありました。また、記憶力といいますと普段は「覚えておく力」が重視されますが、一方で、「忘れる力」も大事なのではないかというご指摘がありました。さらに、近年ではスマートフォン等の普及により外的な記憶装置に頼ることが多くなっており、人間の記憶のあり方もそれによって影響を受けるであろうという示唆がありました。

 以上のように、記憶というキーワードのもと幅広い視点からのお話があり、記憶がいかに私たちの人生や生活に密接に関わっているのかを知ることができました。

 当日は、当大学の学部生、大学院生のみならず医療関係の方や、一般の方、高校生など100名を超える皆様にご参加いただきました。ご講演いただきました清水先生、およびご参加いただきました皆様にあらためてお礼申し上げます。人間心理学科では今後も心理学の面白さや多様さをお伝えする講演会を企画していきます。次の講演会にもどうぞご期待ください。

(人間心理学科准教授 足立耕平)


参加者の感想

 今回、記憶と忘却についての講座を聞きました。中には私たちが授業で習ったものもあり、より深い知識を得ることが出来ました。記憶の種類や意味を解説する中で、そもそも記憶と忘却がどうして人間に備わっているのかというお話があり、とても興味深く感じました。他にも、実際に写真を使って記憶の不思議を体験しながらわかりやすくお話してくださり、楽しく記憶と忘却について知ることが出来る講義でした。

(人間心理学科2年 熊谷桃花)


 以前の講義で学習した絵を見た際に、それまでは忘れていた記憶にも関わらず、一目見ただけでその絵を見た時の記憶を思い出しました。人間の記憶には、限度があるとにもかかわらずこのように記憶が戻ってくるという現象を“時空を超える働き”という表現をされており、興味深い話でした。今回の講座で、認知や記憶、心の働きの関連について考える良い機会となり、人の不思議を感じるとても興味深く楽しい講座でした。

(人間心理学科2年 田川茜)


第1回長崎純心大学人文学部人間心理学科主催「記憶と忘却の心理学」

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