[人間心理学科]長崎心理療育キャンプに岡嶋先生と卒業生が参加しました

[人間心理学科]長崎心理療育キャンプに岡嶋先生と卒業生が参加しました

 2014年8月1日から6日にかけて国立諌早青少年自然の家で行われた第41回長崎心理療育キャンプに、人間心理学科の岡嶋先生と卒業生が参加しました。以下、教員の活動および参加者の体験談として紹介します。

心理療育キャンプの紹介

 心理療育キャンプとは、「動作法」や「集団療法」などの臨床心理学的支援方法によって、児童・成人の動作の改善や情緒の安定、対人関係の構築を図る、集中宿泊型のプログラムです。九州大学を発祥に全国的に(またアジアや中東圏でも)行われていますが、長崎では長崎県肢体不自由児・者父母の会の主催により、ここ数年は筆者(岡嶋)がキャンプ長となって行われています。

 「動作法」は、脳の障害や不安定な心理状態によって過剰に緊張する身体を自分でゆるめ、さらには適度な筋緊張にて自由に身体を動かす体験を重ねることを通して、障害の克服や心理状態の改善をはかる、自己コントロール法です。キャンプでは6日間に14回(1回は1時間)の動作法セッションが組まれ、トレーニー(要支援者)は、トレーナー(支援者)の援助を受けて自己コントロールを会得していきます。なお、トレーナーの支援スキルは、筆者を含め専門の資格をもつスーパーバイザー(指導者)によって高められます。

 「集団療法」は、集団で行うレクリエーションや芸術表現活動など通して、情緒の発散とともにトレーニーの主体性、社会性、連帯感などを育むものです。キャンプでは毎日、参加者全体の心理状態を見ながら適切なものがトレーナーによって企画されます。

 個人と集団の両者への臨床心理学的支援や、これらの支援と生活との関わりを直に学べることから、長崎純心大学の学生、大学院生、卒業生の有志が、毎年心理療育キャンプに参加しています。学内では、「障害者心理Ⅱ(2年)」、「グループアプローチ論(3年)」、「専攻演習Ⅰ(筆者開講分:3年)」、「障害者(児)心理特論(大学院)」にて各技法を紹介ないし体験実習するほか、学生の要望に応じて勉強会を行うこともありますが、やはりキャンプに来て臨床の現場に触れることが最も勉強になるようです。

 ここを巣立った学生の一部は臨床心理士として、学んだことを乳幼児を育てる母親のストレスケアや精神科患者に対する支援に役立てており、それぞれ喜ばれています。

(人間心理学科准教授 岡嶋一郎)

参加者の体験談 『長崎心理療育キャンプを通じて』

 「途中で辞めない事。続ける事が大事」。これはもう何年も長崎心理療育キャンプに参加しているトレーニーの方が仰った言葉だそうです。当たり前のような言葉で、私自身も幼い頃より家族や学校の先生から何度も聞いてきましたが、これまでの私は、この言葉を頭で理解しても実行に移す事ができずにいました。それが今回のキャンプでこの言葉を聞いた時、何の違和感もなく自分の心に浸透してきました。続ける事でそれまでできなかった事が出来るようになった喜びや感動、嬉しさを教えてくださったトレーニーの方々の姿はとても輝いており、元気を与えられ、また諦めないで続ける事の大切さを学びました。

 今回のキャンプは自身の成長に繋がったと感じています。キャンプで出会ったトレーニーの方々の笑顔と「途中で辞めない事。続ける事が大事」というこの言葉を思い出しながら、これからもひたむきに頑張っていこうと思います。

(2014年3月卒業 岡崎由里)



 

障害者(児)心理特論(大学院)での動作法体験実習の様子