[人間心理学科]授業紹介「心理学実験Ⅰ」

[人間心理学科]授業紹介「心理学実験Ⅰ」

心理学実験Ⅰでは心理学に関する様々な研究を体験しながら心の働きについて理解を深め、目に見えない心をとらえるための方法について学んでいきます。具体的には、記憶や錯覚の実験、緊張時の身体反応の測定やリラクセーションの効果に関する実験、思い込みに関する実験などを体験し、レポートを作成していきます。

写真は、コーヒーに含まれるカフェインの効果によって計算成績が上昇するかを検討した実験の場面です。この実験では、カフェインレスコーヒーを本物のコーヒーであると偽の説明をして飲んでもらうグループも設け、カフェインを摂取したという思い込みによっても計算成績が上昇するかも検討しました。


TAの大学院生が実験の説明をし


コーヒーを配り



受講生はコーヒーを飲んで


計算問題を行っています


その結果、まずカフェイン入りコーヒーを飲んだ群では水を飲んだ群よりも摂取後の計算成績が上昇しました。カフェインによって計算作業がはかどるようになると言えそうです。そして、カフェインレスコーヒーを飲んだ群でも水を飲んだ群より計算成績が高い傾向がありました。この結果から、実際にはカフェインが入っていないにも関わらず『コーヒーを飲んだから眠気が覚める、覚醒するだろう』という思い込みによって計算成績が上昇した可能性が考えられます。これはプラセボ効果(偽薬効果)と呼ばれている現象です。人の心の働きとは面白いものですね。

 実験結果

なお、この実験では、大学院臨床心理学分野の院生がティーチングアシスタント(TA)として参加し、実験の実施をしたり、データの集計やレポートの書き方についてのアドバイスをしてくれました。このように、心理学実験の授業では同じ授業を経験したことのある大学院の先輩が参加し、学生目線でわかりやすくサポートをしてくれています。