[人間心理学科]授業紹介:リラクセーションの実験実習【心理学実験Ⅰ(基礎)】

[人間心理学科]授業紹介:リラクセーションの実験実習【心理学実験Ⅰ(基礎)】

 今、人間心理学科の1年生はリラクセーションの実験実習を行っています。リラクセーションはストレスによる疲弊から身や心を 守る方法のひとつですが、心理専門家としては、科学的に効果が認められたリラクセーション法を知っておくことが重要ですし、自らの手で科学的効果を検証しようとする態度も必要です。

 そこで、1年生は「心理学実験Ⅰ(基礎)」の授業にて、「リラクセーションの効果を確かめる」というテーマで実験実習を行います。学生は現在の気分を測定したあと2グループに分かれ、一方はリラクセーション(呼吸法)を体験し、他方は普段通りに過ごしてもらいます。その後再び気分を測定して、2グループの気分変化を比較するという手続きをとります。

 下のグラフはあるグループの実験結果ですが、リラクセーションを体験した人たち は普段通りに過ごした人たちよりも、活気の上昇、そして混乱・抑うつ・疲労・緊張-不安の減少が見られました。怒り-敵意のグループ差はほとんど見られませんが、普段通りの人たちより悪くなることはありませんでした。これらを総合すると、呼吸法はやはり有用なリラクセーション法であると言えそうです。

 このようにして、人間心理学科の学生は臨床心理に役立つリラクセーション法を体験的に学ぶとともに、心の変化を科学的に調べる研究方法を勉強しています。

(人間心理学科准教授 岡嶋一郎)