心理教育相談センター講演会『「やめられない、でもやめたい」心を支えるアプローチ-嗜癖行動・依存症の理解と対応-』を開催しました(2018/5/26)

心理教育相談センター講演会『「やめられない、でもやめたい」心を支えるアプローチ-嗜癖行動・依存症の理解と対応-』を開催しました(2018/5/26)

心理教育相談センターでは、5月26日(土)に地域包括支援学科と共催で、第18回 長崎純心大学 心理教育相談センター講演会【「やめられない、でもやめたい」心を支えるアプローチ-嗜癖行動・依存症の理解と対応-】を開催しました。

午前の基調講演では、肥前精神医療センター医師の武藤岳夫先生より「依存症の理解と治療の最前線」と題して、依存症についての基本的なお話から治療に関することなど幅広くお話しいただきました。

午後からは『嗜癖行動を「やめたい」心を支えるアプローチ』というテーマでシンポジウムを行い、真珠園療養所 精神保健福祉士の米満恭一郎先生、NPO法人長崎ダルクの中川賀雅先生、長崎刑務所 処遇カウンセラーの岡崎伸義先生にご登壇いただき、それぞれの立場で取り組んでおられる依存症への支援についてお話しいただきました。

当日は、地域の皆様はもとより、対人援助の専門職、依存症支援に関わる方など多くの方にご参加いただきました。参加された方々からは「依存症に関して理解を深めることができた」「依存症で苦しむ方との接し方について、根本から考え直すきっかけとなった」「支援を行う上での参考にしたい」などの感想もいただき、大変有意義な講演会となりました。

今後も地域の皆さまに役立つ企画を行っていきたいと思います。

参加者の感想

シンポジストの中川先生が、自分がアディクションであると自覚した時の思いを尋ねられた際に、「敗北感。もう離れなきゃいけないとわかっているが四六時中そのことを考えてしまう。」と答えられたことがとても心に残りました。当事者の言葉はずっしりと重く、アディクションから離れることの難しさをひしひしと感じました。

心理的な支援者を目指す立場としては「心の回復」に興味を抱きました。アディクションにより支援を必要としている人は、初対面の支援者に対して警戒心や不安を抱くため、「心の回復」のためには、まずその場に来られたことを支援者が評価するとともに、支援の場が支援を必要としている人の居場所になるよう心掛けることが大切であると感じました。社会的・心理的に孤立しやすいアディクションをどう支援していくか、専門的な精神療法だけでなく、当事者に寄り添う姿勢を忘れずに学びを深めていきたいと思います。

(臨床心理学分野 博士前期課程1年 中川晴菜)

今回私は初めてこの講演会に参加させてもらいましたが、依存症の理解にとても役立てることができました。特にアルコール依存については、私自身、20歳になりお酒に触れる機会が多くなってきたので、飲酒のリスクについて正しい知識を身につけておかなければならないと思いました。また依存症の治療は投薬ばかりだと思っていましたが、さまざまな治療プログラムが進められていることを初めて知りました。

また、最近はWHOによりゲーム依存が「ゲーム障害」として精神障害に認定されたり、スマホ依存の人が増え続けていたりと、現代だからこそ、増加している新しい依存症もあるため、これからもっと対策をしていく必要があると感じます。依存症を防ぐには、武藤先生もおっしゃっていたように、当事者の家族への支援も取り入れたり、子どもの頃からの教育が大切になってくるのではないかと思いました。

(人間心理学科 3年 荒木紅葉)

 

第18回心理教育相談センター講演会「やめられない、でもやめたい」心を支えるアプローチ-嗜癖行動・依存症の理解と対応-

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