[地域連携センター]「被災地支援」に関する公開セミナーを開催しました

[地域連携センター]「被災地支援」に関する公開セミナーを開催しました

2016年1月17日(日)、第2回地域連携センター公開セミナー「被災地支援から学ぶ『支援』のかたち」を開催しました。講師として、岩手県釜石市在住の小野寺康典先生(小学校教員)と後藤沙苗先生(スクールカウンセラー)をお招きしました。

午前の部では、小野寺先生から「被災者の立場からみた被災者支援」として、生後間もない息子さんを震災で亡くされたこと、そしてそのような中で、小学校の教員として避難所となった小学校で子どもたちを支え、支えられてきた4年10ヶ月余りの体験についてお話しいただきました。

そして後藤先生からは「支援者の立場から見た被災地支援」として、震災後に生まれ育った釜石市に戻ることを決断された経緯や被災直後の状況、そして現状について、岩手県巡回型スクールカウンセラーの立場からお話しいただきました。


午前の部 小野寺先生


午前の部 後藤先生


午後の分科会1「ある日突然『被災者』となった小学校教員の5年間の軌跡」は、小野寺先生と、被災地支援にも関わられていた加来洋一先生(山口県立こころの医療センター副院長・精神科医)の対談形式で実施されました。参加者の方々からのコメントをもとに小野寺先生の率直なお気持ちを加来先生がサポートする雰囲気で進んでいきました。


また分科会2「『釜石の奇跡』という言葉を使わないと決めたスクールカウンセラーの奮闘」は、後藤先生と、当センターの児島(長崎純心大学人間心理学科教授・当センター所長・臨床心理士)の対談形式で実施されました。こちらも、まずは午前の部についての参加者の方々からのフィードバックへ後藤先生からのコメントをいただき、その後現在の被災地に必要な支援についてのご講話をいただきました。


当日は長崎県各地と佐賀県から、小中学校の先生方やスクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー等の学校関係者、臨床心理士や保健師・作業療法士などの医療関係者、被災地支援に関心をお持ちの学生のみなさまなど40名以上のご参加をいただきました。

アンケートには35名の方よりご回答をいただきました。「今まで、被災地支援に行った援助者の立場の話は聞いたことがあったが、当事者のお話をきくのははじめてで、生のお声をきけたのがとてもよかった」「被災された方々が本当に必要としていることは何なのか考えることが大切だと感じました」「(援助する側の)自己満足にならないよう自分のできることをやっていきたいと感じました」「お辛い体験を、慎重に言葉を選びながらお話しいただきどうもありがとうございました。感謝申し上げます」「このような機会があれば教えて下さい」等のお声を頂戴しました。

また講師の先生方からも、「参加者のみなさんに話をきいてもらって、まるで自分たちがカウンセリングを受けたようです」「長崎の方々の反応を肌で感じ、とても新鮮な感触を得ました。貴重な体験をさせていただき感謝しております」というとてもありがたいコメントをいただきました。私たちスタッフも講師の先生方、そして参加者のみなさま方の熱心な姿勢に大いに心を動かされながら運営をさせていただきました。

当センターでは今回のようなセミナーの開催を含め、今後も引き続きみなさまのご期待にそえるような活動を行なっていきたいと考えています。お忙しいところ来崎いただきました小野寺先生、後藤先生、加来先生、ご参加いただきましたみなさま方、応援スタッフとしてご協力いただきました本学職員・大学院修了生のみなさまにあらためて感謝申し上げます。そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(地域連携センター室長 田崎みどり)

長崎純心大学地域連携センター