2019.10.21大学院

[大学院]現場で活躍するカウンセラーによる特別講義「EAPによる産業・組織臨床」

10月7日、大学院の講義「社会心理学特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開)」において、三菱重工業のカウンセラー 川口知子先生(公認心理師・臨床心理士)から、「EAPによる産業・組織臨床」というテーマで特別講義をしていただきました。

川口先生は本学の修了生でもあり、気さくなお人柄とわかりやすいお話に、大学院生からもいろいろと質問が出て、とても有意義な時間となりました。

※EAP(Employee Assistance Program:従業員支援プログラム)の略。働く人のメンタルヘルスケア。


受講生の感想

授業を聞いて、組織の中で心理職として働く大変さとやりがいを改めて感じました。病院臨床などとは違って、産業という現場は、実際に組織の中に入って、組織を動かしながら、社員の方々が仕事をやり易い状態にしていくことが大切と感じました。(臼井)

誰とどのような仕事をするのか、支援やカウンセリングのポイントなど、幅広く学ぶことができました。産業ならではの努力と工夫が必要であることを学び、EAPはとてもやりがいのある仕事だと感じると同時に、フットワークの軽さとテクニックも必要だと感じました。難しい仕事かもしれませんが、興味もぐっと沸いたとても楽しい講義でした。(大﨑)

私はスクールカウンセラーに関心がありますが、産業カウンセラーにも興味を持っています。
今回、川口先生のお話を聞いて、心理師は置かれた立場によって働き方が変わってくることを知りました。大変なお仕事だとは思いますが、自分もご縁があったら働いてみたいと思いました。(新貝)

授業概要(シラバスより)

【授業名】社会心理学特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開)
【担当教員】吉武 久美子
【授業のねらいと概要】
企業内相談室、外部EAP機関、地域障害者職業センター、自衛隊、キャリア支援など、産業組織領域における心理支援についてとりあげ検討を行う。 また、人は人と関わり,社会や集団の中で生き、他者の存在が自己の劣等感や優位性を感じさせ、他者により葛藤やストレスを生じさせ、他者によって癒やされる。対人関係や集団の影響は,企業、組織内での人間を探求していく中で切り離せない重要な課題である。このような社会心理学、組織心理学などの諸分野の研究をできる限り広い範囲で学び、理解し、最新の研究論文における優れた点と問題点を探り,現実社会での応用について考える。

今年度開講されている科目の内容等は シラバス検索 で確認できます。