2022.10.19大学院

「社会心理学特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開)」で三菱重工業カウンセラーが講演(2022/10/17)

2022年10月17日、三菱重工業株式会社で心理職としてご活躍の川口知子先生が来校され、大学院臨床心理学分野の院生のために「社会心理学特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開)」の授業の中でご講演をしてくださいました。

院生たちは、本学の卒業生でもある川口知子先生のこれまでの豊富な実践にもとづく貴重なお話をきくことができました。産業分野の心理職にとても興味をひかれた院生たちによって、ご講演の後半には積極的な質疑応答が繰り広げられていました。

院生たちの感想(一部抜粋)

川口先生のご講義について

  • 普段はなかなか聞くことができない、産業組織領域における心理職の働き方について学ばせていただき、大変勉強になりました。特に、「組織を守る」という姿勢や「配慮」のあり方といった点は、そこで働く人々を支える基盤の一つとなる考え方だと思いました。さらに、カウンセリングのトレンドや精神疾患ごとの対応のコツなどから、「問題の背景には何があるのか」という視点を持って支援することが重要であると学びました。私は将来、産業組織領域で働きたいと考えているので、本日学んだことを今後の人生に活かしていきたいと思います。
  • 講義では、知識だけでなく臨床経験でしか得られないお話をお伺いでき、具体的に学びを深めることができ、産業分野への興味を持つとてもよい機会となりました。
  • お話の中で特に印象に残ったのは各精神疾患・発達障害の傾向にある方への対応でした。そういった方への対応を企業側としてはどのように対応したり、リワーク支援を行ったりしているのかは大変興味深かったので、印象に残りました。こういう産業や組織の話というのは、自身も組織に所属することになることが考えられるため、大変自身の学びにもなるなと思いました。
  • 講義を通して、「相談者の視点だけでなく、管理者の視点、組織としての視点で俯瞰してケースを眺める」という学びが非常に印象的でした。産業組織領域では、本人とその本人が所属する組織の双方の話を聞き、それぞれの立場に立ってケースを考えていくことで、組織全体を包括的に支援することができるという心理支援の在り方が非常に興味深く、勉強になりました。