2024年9月6日から8日に熊本城ホール(熊本県)で行われた「日本心理学会第88回大会」、2024年8月24日から25日に比治山大学(広島県)で開催された「日本ストレスマネジメント学会第22回学術大会・研修会」に、本学の博士前期課程(臨床心理学分野)の大学院生が参加し、研究発表を行いました。
初めての学会発表ということもあり、緊張した様子も見られましたが、これまでの研究成果をしっかりと発表し、参加者と活発な議論を交わすことができました。また、シンポジウムや教育講演にも積極的に参加し、有意義な学びを得ることができたようです。
院生の感想
<日本心理学会第88回大会>
- 研究をして、学会で発表することが私の夢の一つでした。20歳になったとき大人になった感覚はなかったけれど、スーツを着て背筋を伸ばして、自分のポスターの前に立った時、なんだか大人になったような気がしました。学会では、教育、社会、文化など日本中の大学の方々による様々な側面からの研究を知ることができました。普段論文を読む機会はありますが、研究をされている方に直接お話を聞く機会はなかったので、自分が捉える文脈や解釈だけではなく、研究者の考えや想いを知ることが出来たのは大変良い経験となりました。これからも人の心と行動の理解のために研究を行い、みんなにとってやさしい社会の実現に貢献したいです。(只熊)
- 学会に参加したことで世界が広がったと感じています。会場では大会参加者と交流したことで、学ぶ意欲が格段に向上しました。一般研究発表では、発表者との対話を通してその方の研究内容を知ると同時に、自らの考えを深める場になり、ポスターの構成やデザインにも目を向けたことで、多くの学びがありました。また、講演等一般研究発表以外では、私が普段触れることの少ない質的研究の在り方やその分析方法について知れたこと、「臨床心理情報学」という研究領域があり心理学と情報学の学びを深めたい私にフィットしたことは、大変有意義でした。知らない研究テーマがたくさんあることを知った今、今後も、研究ついて知見を深められる学会に積極的に参加したいと考えます。(松本)
<日本ストレスマネジメント学会第22回学術大会・研修会>
- 今回の学会参加・学会発表を通じて、大学での学びではなかなか経験できない「実際の現場におけるストレスマネジメント」について新たな知識を得ることができました。特に、現場だからこそ直面する課題や難しさ、そして研究者の方々が試行錯誤している様子を知ることができ、これまでの学びをどのように実際の現場に結びつけていくか、どのように還元していくべきかを考える貴重な機会となりました。ストレスマネジメントに対するさまざまな視点からのアプローチを学び、今後の研究活動の参考にしたいと思うことが多くありました。また、ポスター発表では参加者の方々と直接交流でき、自分の研究内容や意義を他者に伝える難しさを感じつつ、研究を通じて他者と交流する楽しさも実感しました。今回の学会発表を通じて得られた学びや知識、そして自身の研究において新たに気づいた課題は、今後の研究活動に大いに役立つものだと感じています。(宮崎)
- 今回の学会参加・学会発表を通して、「ストレスを自分で管理する」というストレスマネジメントの新たな視点や知見を、研修やポスター発表を通じて得ることができたと感じています。また、学会に向けての準備や実際の参加という経験を通じて、心理学を学び、研究を行う者としてのスタート地点に立つことができたと実感しました。今回の研修で得られた知見や学びを、今後の研究活動に積極的に活かしていきたいと考えています。(脇野)