2025年2月21日(金)に太良町社会福祉協議会 しおさい館にて、「太良町地域包括ケアシステム調査研究」の一環で「太良町住民アンケート調査に関する意見交換会」が開催され、本学教員3名と本学地域包括支援学科学生5名、本学大学院生1名、本学卒業生1名が参加しました。
当意見交換会では、昨年度に行った「太良町住民アンケート調査」について、今年度行ったさらなる分析の結果を本学学生、大学院生より報告し、その中でも特徴的な項目6点についてグループで意見を出し合いました。
85人の参加者がグループに分かれ、各自治体議員や区長、民生委員など様々な方が配置されたところに、本学学生、大学院生も入り、白熱した議論がなされました。
学生による住民アンケート分析結果の報告では、昨年度及び今年度の分析結果から、「助け合い」、「転倒」、「外出する手段」、「社会参加」、「地域作り」、「最期を迎える場所」といった6つの事柄について、年代毎の回答の違いが主に発表されました。
また、質疑応答の際には、報告内容を踏まえて住民の方から多くの意見や気持ちが挙げられました。
グループによる意見交換では、様々な立場の住民の方々に本学学生も加わり、視点や立場の違いから多くの議論がなされ、グループで出た意見の発表では多くの問題提起や案が挙げられました。
会の最後には本学学科長飛永先生より講評をいただき、意見交換会は終了しました。
参加した学生の感想
- 太良町の議員、チームオレンジ、民生委員の方々といった、実際に太良町に住み、住民の方々と普段交流している方々だからこその意見を聞くことができ、貴重な経験となりました。住民の方々が、太良町が抱える課題に対して何を感じているか、どのような理由で課題が発生しているのかを知ることができました。それを踏まえて課題の解決に向けて何が必要なのかを話し合うことができたのではないかと思います。特別な解決策は見つからなくても、こうして様々な立場の人と解決策を模索していく行動を取ることが重要だと感じました。
- 振り返りを通して、自分のグループワークの様子だけでなく、他のグループワークの様子も聞くことができ、全てのグループがそれぞれのテーマについて前向きに向き合い、課題解決に向けて主体的に話し合われていたことが分かりました。地域住民が自分の住んでいる地域に関心を持ち、生活課題を我がごととしてとらえ、スモールステップとしてまずは地域住民同士で意見交換をし合うことが大切であると改めて気づき、それがより良い地域の活性化にもつながっていくと感じました。
なお、太良町社協だより(令和7年3月 117号(2025-03-15))に当意見交換会の様子が掲載されていますので、ご覧ください。
https://www.tara-shakyo.or.jp/pages/14/