被爆80周年にあたる今年8月、日米学生巡礼団が広島・長崎を訪れ、被爆地の80年前の記憶を新たにされました。8月8日には学生巡礼団を純心女子学園に迎え、本学の学生たちとともに、核兵器のない平和な世界の構築に向けた対話による交流が行われました。
この巡礼団にはアメリカから「Global Sisters Report(グローバル・シスターズ・レポート)」(以下、GSR)の記者が同行されました。GSRは、世界各地で活躍するカトリックのシスターたちの活動に関するニュースや情報を提供するジャーナリスト・ネットワークです。
2024年10月に日本原水爆被害者団体協議会(略称「日本被団協」)がノーベル平和賞を受賞してまもなく、本学を含む長崎県の4つのキリスト教系大学の学長が日本被団協の受賞を称えて共同声明を発表し、核兵器廃絶による恒久平和の実現に向けた教育への取り組みを表明しました。
一年前のこの出来事に深い感銘を受けたGSRの記者は、4大学が共同声明を発表した経緯とその後の大学の取り組みや、被爆体験した本学園の歴史に深い興味・関心を示されました。
GSRから数回にわたる取材を受けて、このたび「Q&A with Sr. Kumiko Sakamoto, advocate for nuclear disarmament(核軍縮を提案するSr.坂本久美子とのQ&A)」というタイトルでオンライン配信されました。
本学園の歴史とともに、原爆投下による純女学徒の尊い命の犠牲と初代校長シスター江角の自責の念、シスター江角の願いによって実現した「恵の丘」での純心教育の復興と、純女学徒の孤老のご両親のための原爆ホーム創設、さらに、シスター江角から受け継いだ平和教育に取り組む本学園の熱意などについて、質疑応答の形でまとめられています。
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- 「Q&A with Sr. Kumiko Sakamoto, advocate for nuclear disarmament(核軍縮を提案するSr.坂本久美子とのQ&A)」(GLOBAL SISTERS REPORT)
※原文は英語 自動翻訳による和訳可
長崎のキリスト教系4大学の平和構築に向けた取り組みと本学園の被爆体験を通して、核兵器のない恒久平和の願いが、長崎から海を越えて世界へと発信されました。この貴重な機会を頂いたGSRにこの場をお借りして心からの感謝の意を表します。
学長 坂本久美子