2025.12.17福祉・心理学科

佐世保こども・女性・障害者支援センター田川所長による特別講義(2025/12/9)

本学の「子ども・家庭ソーシャルワーク論」の授業に、佐世保こども・女性・障害者支援センターの田川所長をお迎えし、特別講義を行っていただきました。

当日は90分にわたり、児童相談所の具体的な業務内容から、虐待対応や子どもの特性と支援者の関わり、女性相談の対応など現場の視点から大変わかりやすくお話しいただきました。

講義の後半では、これまで出会った子どもたちとの関わりを、実際の事例を交えながら紹介してくださいました。子どもが心を開いた瞬間、支援者としての葛藤、そしてチームで子どもを支えた経験など、一つひとつのエピソードが学生たちの胸に深く響いたようでした。

児童相談所で働く専門職が、日々子どもたちの安全と成長のために尽力していることを、学生が直接学べた貴重な時間となりました。ご多忙の中、お越しいただいた所長に心より感謝申し上げます。

受講した学生の感想

  • 今回の田川所長の講義を受け、私は「諦めなければ子どもは変わる」と言う言葉が印象に残った。子どもたちはすぐには変わらないけれど、時間をかけていけば変わっていくことを学んだ。田川所長の体験談でもあったように、子どもを腫れ物扱いするのではなくじっくり時間をかけて、しっかり向き合う姿勢が支援者の在り方なのだと思った。私自身も子どもたちと関わっていくときには、諦めない気持ちを大事にしていきたい。
  • 実際に現場で働かれている方の貴重なお話を聞くことができ、とても学びに繋がったのと同時に改めて子どもの育ちを支える仕事がしたいなと感じました。私は、最後に話されていた、子どもは「ごつごつした石」であり、周りの環境などからその角が少しずつ削れていったり、子どもや教員との関わりやぶつかり合いによって少しずつ丸くなっていく可能性を秘めているという話が特に印象に残りました。これから様々な家庭や環境で生きる子どもたちと関わる仕事に就く上で、子ども自身が豊かに育っていけるように接し方を工夫したり、見通しを持って関わっていく必要があることを改めて学ぶことができました。
  • 将来児童福祉の道へ進みたいと考えているため、今日の講義での学びを忘れず、さまざまな経験を積み、子どもたちのより良い生活のためにできることをしていきたいと思いました。
  • 私は、来年の4月から小学校の教師として働くため、児童一人一人の様子をコミュニケーションや日記、保護者との連絡などを通して観察し、小さなサインに気付くことができるようにしていきたいです。

              担当:福祉・心理学科 福田