福祉・心理学科では、今年度新たに「産業メンタルヘルスの実践と展開」という科目を開講しました。学部3、4年生を対象とした就職活動や就職後の生活に役立つ実践的な授業です。
担当者は産業メンタルヘルス支援に従事している本学教員(田崎)と産業保健コンサルタントとして活躍中の非常勤講師(株式会社メディヴァ 永尾嘉康先生)です。永尾先生は長崎県出身で本学大学院の修了生ですが、関東在住のためリモート参加です。

13回目の授業テーマは『障碍者雇用と合理的配慮』でした。障碍者雇用における合理的配慮とは、障碍のある人の特性や状態に合わせて職場などが提供する「個別の調整や工夫」のことです。

最初に永尾先生が「『合理的配慮』って知っていますか?」と尋ねると、受講生全員が挙手!一般的にはまだあまり知られていませんが、本学科では1年次から学んでいるため、全員が知っていたのだと思われます。
ワーク:「優遇」と「配慮」
講義では毎回ワークを取り入れ、学生たちと双方向のやり取りをしながら進めています。今回は「優遇」と「配慮」に関する以下のワークを実施し、なぜそう考えたかという理由もきいていきました。

すると、左が「優遇」で右が「配慮」であることを理解しているだけでなく、「左はAさんの都合だけだけど、右は制度を使っているから配慮だと思う」「いつでも退勤していいとなったら、決められた業務ができないことがあるんじゃないか」「左が優遇だと思うけど、上司に都度相談するのは悪いことじゃないから迷った」「Aさんだけがいつでも、っていうのが問題だと思う」「ほかの人から不満が出そう」など、実際の場面を想像して具体的に考えられた意見が多く出されました。
永尾先生からは、学生たちの意見はその通りであるとポジティブなフィードバックがあり、左(優遇)は、仕事を抜けた時間も給与が支払われるが、右(配慮)の場合は時短に応じた給与となり働いていない時間の給与は支払われない、という不平等が生じるとの補足がありました。

ワークを通し、個々のニーズに合わせて調整し、誰もが均等な機会を持てるようにすることが配慮であるということを改めて学ぶ貴重な機会となりました。また教員としては、福祉と心理を両方学んでいる本学科の学生たちの強みを再認識することができました。
オープンキャンパスで講義を紹介します
本講義については、オープンキャンパス(7/25)福祉・心理学科の学科アワー「ストレスとメンタルヘルスの心理学入門」でも紹介します。
(福祉・心理学科 田崎)







