2019.12.11地域包括支援学科

[地域包括支援学科]学生によるオレンジリボン運動(2019/11/2)

地域包括支援学科1年生は「相談援助演習Ⅰ」の授業の一環として、毎年11月に「学生によるオレンジリボン運動」に参加しています。

「オレンジリボン運動」とは、子ども虐待防止のシンボルとして、オレンジリボンを広めることで子どもの虐待をなくすことを呼びかける市民活動です。

オレンジ色は、里親家庭で育った子どもたちが「子どもたちの明るい未来を示す色」として選んだ色であり、その胸の中に、オレンジフルーツのような明るさと暖かさを感じたいという思いがあるといわれています。(認定特定非営利活動法人児童虐待防止全国ネットワークHPより)

今年も児童虐待について多くの方に知ってもらい、児童虐待を少しでもなくすことにつながるよう、11月2日(土)に長崎市浜町アーケードで「オレンジリボン運動」を行いました。

本学はこの活動を長崎県こども家庭課のご協力のもとに実施しています。事前学習会として、長崎県子ども家庭課の職員の方から全国、また長崎の児童虐待の現状について講義いただき、里親の方の話も聞かせていただき、当日の活動に臨みました。

活動当日は、長崎県こども家庭課や長崎県県警本部少年課の方々と一緒に、自分たちで作成したオレンジリボンや児童相談所全国共通ダイヤル(184=イチハヤク)が明記されたチラシなどを配布し、児童虐待防止の推進に協力を呼びかけました。

長崎がんばらんば隊の”がんばくん””らんばちゃん”も応援に来てくれ、多くの市民の方々にアピールすることができました。

 

活動に参加した学生の感想

●私たちの声掛けひとつが誰か一人でも心に響くものがあれば、この活動に参加してよかったと思います。児童虐待がいつゼロになるかは分かりませんがが、一日でも早くゼロに近づく時代がくればと思います。

悩んだり困っている子どもや親に、相談する場所があることを知ってもらい、幸せな親子関係を築ける家庭が増えて欲しいです。今後、ボランティア活動に積極的に参加し、様々な社会問題の解決に少しでも貢献していきたいです。

●活動を通して、自分が学びを深めるだけでなく、多くの人にオレンジリボン活動を知ってもらうことの重要性を感じました。今まで児童虐待など私は絶対しないと遠いことのように思っていましたが、意外と身近なものであることに気づきました。そのため、お互いに助け合うことのできる地域での関わり合いも大切だと思いました。

●若い人たちはなかなかチラシ等を受け取ってくれる人が少なく、歩きスマホをしている人が多かったので、関心が薄く自分には関係ないと思っている人が多いのではないかと感じました。

日々の生活の中で児童虐待は身近に起こっており、気付いていないことがあるかもしれません。だからこそ、オレンジリボン活動を通して若い人たちにも児童虐待の現状を知ってもらい、地域で児童虐待をなくしていけたらと思います。

●今回のような啓発活動に参加したのは初めてでした。今までこのような活動が行われていても聞き流すだけでしたが、参加してみて興味を持ってもらうことがいかに難しかが分かりました。

啓発活動で、どれだけの人が現状を知り生活の中に取り入れてくれるかは分かりません。身の回りの些細な違和感などを感じ取れるような人が一人でも増えれば、虐待を受けている子どもを発見できたり、子育てに不安を抱いている親が相談できる環境が整備されていくのではないかと思います。

相談援助演習Ⅰ担当:飛永・山頭・尾里・大杉