企画展示 長崎の殉教展 ~信仰の証し人~

【展示期間】 2022年5月31日(火)~7月20日(水)

2022年は、西坂で殉教した日本26聖人が列聖されて160年、そして同じく西坂で多くのキリシタンが殉教した「元和の大殉教」から400年の年にあたります。
今回の展示では、禁教と弾圧の中、自らの意思で生命を捧げた日本のキリシタンや宣教師について、またこれらの日本の殉教が海外でどのように伝えられ、受け止められたかを、全53点の資料からご紹介いたします。

“殉教者”とは

自らの信仰を生きるために迫害を受け、無抵抗で生命を捧げた人を殉教者と呼びます。
キリストへの愛のため、天国における栄光のために甘んじて死を受け入れたこれらの人々を、教会は宣教の一過程における「犠牲者」ではなく「信仰の証人」(ラテン語でmartyr:「裁判での証人」を意味するギリシャ語martyrionに由来)として受け止め、その生き方に倣おうとしてきました。

主な展示資料

  • 渡辺千尋「長崎情景~殉教の丘から~」
  • 舟越保武「デッサン ルドビコ・イバラギ」
  • 本田利光「中浦ジュリアン像」
  • 『1619・20・21・22年度日本イエズス会年報』
  • ガスパル様の墓印の松で作ったロザリオと十字架

企画展示 新収蔵品とアンティーク展

【展示期間】 2022年3月7日(月)~4月27日(水)


2021年度までに新たにご寄贈いただいた資料と、本学博物館が所蔵する古美術品等全80点を展示します。この内初公開となる資料は18点となっています。

新収蔵品「長崎刺繍 鯱掛袱紗」

刺繍の下に紙縒りや綿を入れて立体的に仕上げる中国刺繍の方法は、17世紀頃来舶した唐人によって伝えられたといいます。それをさらに発展させ、ビードロや銀細工を用いて装飾を施し、長崎の職人たちは豪華な「長崎刺繍」を作り上げていきました。
この掛袱紗は、築町の海産物商店でかつて初荷に掛けて使用されたもの。鱗やヒレが立体的に作られているほか、目はガラス、牙は銀でできています。
鯱(しゃち)とは想像上の海獣で、屋根に乗った“シャチホコ”が有名ですが、火事の際水を吐いて消してくれるという火除けのまじないの意味も持っています。

その他の主な展示資料

  • <新収蔵品>山中清一郎「天主堂」
  • <新収蔵品>歌川国芳「摂津国擣衣の玉川」
  • <新収蔵品>本田弘制作“長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産” 長崎の教会模型
  • 古伊万里耳付角瓶
  • フィリグラーナ(ポルトガルの金銀細工)

企画展示 世界のクリスマス展

【展示期間】 2021年11月25日(木)~2022年1月14日(金)


カトリックの教会や家庭では、聖書に書かれたキリスト誕生の場面を模した「プレゼピオ」(presepio・イタリア語で「飼葉桶」の意味)を飾ることが慣習となっています。
今回の展示では、この「プレゼピオ」を中心としたクリスマス飾りと、カードや切手、絵画 など約70点の資料を展示しています。

世界24の国や地域のクリスマス飾り

「クリスマス飾り」と聞いて、どんなイメージを持つでしょうか。
イタリア・バチカン・ドイツなどのヨーロッパの飾りはイメージしやすいかも知れません。
では、ブラジル・メキシコといった中南米ではどんなものが作られていると思いますか?
日本・フィリピンなどのアジア、アフリカのコンゴやジンバブエはどうでしょうか。
ぜひそれぞれの違いを探してみてください。

新収蔵品

  • イタリアのプレゼピオ 2点
  • ドイツ・オーバーアマガウのプレゼピオ
  • イギリス・ウエッジウッドのクリスマスプレート

企画展示 長崎開港450年展 貿易都市長崎

【展示期間】 2021年9月24日(金)~11月12日(金)


1571(元亀2)年、長崎がポルトガル貿易港として開港して今年で450年を迎えました。
これを記念して、今回の展示では、ポルトガル・オランダ・中国との貿易や、キリスト教とのかかわりといった長崎の外交の歴史を全60点の資料からご紹介いたします。

長崎と貿易の移り変わり

ポルトガル人が平戸、横瀬浦、福田、口之津…と、地域の情勢に従って貿易の拠点を移す中で、一番最後に開かれた港が長崎でした。外海から奥まった入江で、湾の中に「長い岬」のある、港に最適な地だったといいます。この岬が長崎弁で「長(なん)か岬(Nangaçaqui)」と呼ばれ「長崎」という地名の由来になったともいわれています。
やがてキリスト教やポルトガル船の入港が禁止され、日本が鎖国体制に入った後も、わが国唯一の海外貿易の窓口・長崎には、様々な人や文物が行き交い、賑わいました。

主な展示資料

  • トルッセリーニ『福者フランシスコ・ザビエル伝』(1621年刊)
  • オランダ船持渡更紗
  • 革製唐子絵入小箱(清時代)
  • 古伊万里色絵花模様沈香壷
  • 『明和6年勝山町元来宗旨改帳』

企画展示 帰天70年 永井隆の仕事

【展示期間】 2021年5月17日(月)~8月10日(火)

原子爆弾被爆後の長崎について、数多くの作品を著して世間に伝え、大きな影響を与えた永井隆博士。今なお鮮烈な印象を残す永井博士が、戦後の浦上で懸命に働き、43歳でその生涯を終えてから、今年で70年の時が経ちます。
人々のために祈りと愛を捧げた博士の功績を偲び、平和を求めた心に触れてみてください。

主な展示資料

今回の展示では、「浦上の子供12カ月」シリーズや「ロザリオ」シリーズといった永井博士自筆の水彩画や書のほか、著作や写真など全65点を展示しています。
被爆前より白血病に侵されていた永井博士。病により身体を動かすことができなくなった後は、唯一動かせる手で「書くこと」を自らの仕事と決めて、様々な作品を生み出しました。その多彩な仕事ぶりをどうぞご覧ください。

永井隆博士 略歴

1908年 島根県松江市に生まれる
1928年 長崎医科大学(現・長崎大学医学部)入学
1934年 カトリックに改宗、受洗(霊名パウロ)
下宿先の娘・森山緑と結婚(森山家は浦上キリシタンの帳方をつとめた家)
1945年 6月、白血病で余命3年の宣告
8月9日、原爆被爆 大学および三ツ山木場で救護活動
1948年 如己堂が建ち、子供たちと移り住む
1951年 5月1日、帰天

企画展示 春の訪れ 長崎の美術工芸展

【展示期間】 2021年3月3日(水)~4月16日(金)

江戸時代、唯一の海外貿易港として様々な文物を受け入れた長崎。当時から現代まで受け継がれる鼈甲細工や青貝細工、陶磁器といった美術工芸品や、長崎ゆかりの作家の作品などを展示いたします。

長崎を代表する工芸品・鼈甲細工

ウミガメの一種である玳瑁(たいまい)の甲羅を用いた鼈甲細工。江戸時代(元禄期)には長崎随一の繁華街・丸山に鼈甲店があったことが分かっています。透き通るような飴色の櫛や簪、眼鏡など、鼈甲細工はその美しさから大変な人気を博し、長崎の人々だけでなく外国から訪れた人々にも珍重されました。

長崎と純心ゆかりの作家たち

壁面には、長崎をはじめとする港町の風景をよく描いた野口彌太郎や、かつて純心で教鞭を執った金山平三、小島善太郎、山中清一郎などの油彩画を展示しています。このほか、「長崎派」と呼ばれる絵師や明治期に「グラバー図譜」の絵を描いた絵師らの作品、大河ドラマにも登場する砲術家・高島秋帆の掛軸も展示しています。