2019.04.11医療・福祉連携センター

「優しさを伝えるケア技術ユマニチュード」講演会に参加しました

2019年4月9日(火)、「優しさを伝えるケア技術ユマニチュード」講演会が長崎県勤労福祉会館(長崎市桜町)で開催され、本学からは地域包括支援学科の奥村あすか助教ほか2人の教員及び地域包括支援学科学生5人の計8人が参加しました。会場は、定員256人に対して離島からも含めて253人の応募があるなどユマニチュードに対する医療・介護・福祉に専門職の方々の関心の高さが窺われ、ほぼ満席状態でした。

初めに、主催者である長崎大学医学部地域包括ケア教育センターの永田康浩教授(センター長)から多職種研修ポータルサイトの開設についてお話しがあり、ポータルサイトの運用によって、いろいろな職能団体等の研修情報の一元管理はもとより、ポータルサイトへのアクセルなどを通じて専門職の積極的な参加や交流を期待できるとのことでした。

引き続き、国立病院機構東京医療センターの本田美和子氏の講演に入りました。ベテラン看護師が介助に苦労されている3つの事例(入浴、食事、口腔ケア)の様子をVTRで提示された後、同じ患者さんがユマニチュードのスキルを学んだ看護師の介助を別人のように受け入れておられる様子も紹介されました。本田氏は、ユマニチュードでは「見る」「話す」「触れる」「立つ」を4つの柱が注目されがちですが、「あなたは大切な存在である」というメッセージを相手が理解できる形で伝えるケア技法であるとされました。また、現在、ユマニチュードの効果を情報学的分析法で学術的に解明する取り組んでおられることも紹介していただきました。

続いて、ユマニチュード専属インストラクターである金沢小百合氏が壇上で「見る」という技術について具体的な実演を交えながら解説していただきました。

日本でユマニチュードを広げる活動を中心的に展開されておられる講師の方々から直接お話しを拝聴できる機会を持て、学生たちも学びの多い有意義な講演会であったと思われます。

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