2025.04.16文化コミュニケーション学科

留学(ドイツ)学生レポート「Wunderbar(素晴らし)く、たまに過酷な私のドイツ留学」

Wunderbar(素晴らし)く、たまに過酷な私のドイツ留学

留学先 アイヒシュテット・カトリック大学(ドイツ) プログラム名 単位互換留学
氏名 平野好胡呂(純心女子高等学校 出身)

約半年間ドイツのアイヒシュテット(Eichstätt)という小さな街に留学しました。
私がドイツを留学先に選んだ理由は、幼少期から母の影響でmade in Chinaやmade in Japanよりもmade in Germanyが身の周りに溢れていたことから、ドイツを身近に感じていたこと、ドイツは英語圏ではないことからいろいろな国の人のバックグラウンドに触れることができるのではないかと考えたためです。
留学は正直にいうとすごく大変でした。しかしその倍以上に学びと成長が大きかった留学だと感じます。留学に行く準備の段階から少し大変なことがあり、本当に留学に行けるのかと不安に感じていましたが、周りの方に協力してもらい留学に行くことができました。

留学初日、初海外に1人で向かうということから、ドキドキハラハラしていた私に待ち構えていたのはドイツの電車の“遅延問題”でした。この問題は留学期間中常に悩まされたものでした。初日の電車は出発時刻から3時間遅れて出発しました。ここで私は、日本での当たり前の常識を捨てる必要性を感じました。
また、留学をしていた期間多くのテロが起こり、島国の日本では感じることのできない移民の問題や戦争などを考えることもありました。そして、ビザの申請ができなかったり、ストライキによって帰国が遅れたりという色々な問題や、ちょっぴり怖い経験もしましたが、私の留学はそんな経験も含めてWunderbarな留学でした。

私の留学を素敵なものにしてくれたのは、現地でできた友人と現地のドイツ人の方の温かさでした。
私が思い描いていたドイツの方々のイメージは、少しムッとしているというものでしたが、それはある意味勝手なイメージでした。ドイツ人の方々は目が合うとニコッと笑いかけてくれたり、ウィンクしてくれたり、レジで話しかけてくれたと思ったら水を奢ってくれたりと、本当にフレンドリーな方が多く、毎日心温まる日々でした。

また、留学中にできた友達もすごく優しく、時にはふざけてくれるそんな素敵な人に出会うことができました。ドイツにはいろいろな国籍の人々が在籍していたことから、私の友人はアゼルバイジャン、アルメニア、ウクライナ、イタリア、フランスなどから来た人たちでした。英語が得意ではない私にもどこか行く際は誘ってくれる、そんな優しい人たちばかりでした。
国籍が違う友人と関わる中で、感じたことは優しさと思いやりは世界共通の仲良くなれる武器であること、そして年齢も国籍も関係なくただ何かを学びたいと思い、同じところに集まった仲間であるということでした。
私が留学に行って感じたドイツのいいところは特に4つあります。それは、地域によって異なる町の歴史と景色、クリスマスマーケットやオクトーバーフェストなどの豊富なイベント、人のやさしさ、そして硬いパンです。現地に行って分かるドイツの魅力がたくさんありました。

正直にいうと、留学中のドイツでは友人のSNSで見かけるキラキラした投稿のような経験はできません。しかし、その中で私なりの娯楽を見つけることができました。私の楽しみは朝市で花を買い、生けることと、散歩をするというものでした。
そんな中で気づいたことは、幸せを感じる瞬間は場所で変わるということです。今日買った花の蕾が次の日開いている、そんなことで幸福を感じていました。ここから、何かを幸せだと感じる基準は自分でありたいなと感じました。
留学中の言語学習は友達や現地の人と繋がれる最高のツールだと感じ、毎日楽しく学ぶことができました。そして、現地の先生にお願いし、授業の中で日本についてドイツ語でプレゼンに挑戦するチャンスを得ることもできました。

留学は、日本のあたり前が通用しない場だと思います。大変なこともあるとは思います。しかしその一方で自分を客観的に見ることができる良い機会だとも感じました。ドイツという初めての海外での経験は私の中で、今後も私を支えてくれるものになると感じます。


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