2020.01.08クラブ・同好会

[尚志塾]活動報告:道徳教育研修会(2019/12/3)

12月3日(火)、元校長先生で現在西浦上小学校に勤務されている山田典昭先生に道徳科の授業及び評価についての講話をしていただきました。

参加者の感想

部長 こども教育保育学科3年 松岡凪紗

講話を聞き、実際に児童役として授業に参加させていただいたりする中で、道徳科の授業の展開の仕方や主となる発問の在り方、他人事ではなく自分事として考えさせる道徳の在り方について、より学びを深めることができました。

研修会に参加した1年生にとっては道徳科とはどのようなものか、2・3・4年生にとっては講義や実習での経験と照らし合わせながら深く考えることができたと思います。

こども教育保育学科1年 梅津 葵

今回初めてこのような教育についての講話を聴きました。私はまだ道徳の授業をしたことがありませんが、講話を聴いて、道徳の授業の意義や方向性を学べたと思います。講話の内容を今後の糧にしていきたいと思います。

こども教育保育学科1年 前田歩美

教材研究や発表の経験はありませんが、今まで受けてきた道徳の授業を思い出し、重ね合わせながら聞くことができました。今回の研修会で印象に残った事が3つあります。

1つ目は、道徳的諸価値が目的ではないことです。
道徳的諸価値の先の道徳的判断力、道徳的心情、道徳的実践意欲・態度が培われることが最終的な目的ということが分かりました。善悪を決めるわけではなく、子どもたちが人生をよりよく生きられる力を育てることが指導者の役割であることを学びました。

2つ目は、子ども達や教師自身も他人事ではなく自分事として考えられる授業づくりです。
その方法として、立場を明確にして考えを交流することを学びました。このことによって、2つの判断基準がうまれ、新たな基準として第3の基準が生まれました。価値観は一つではないことに気づき、価値への理解が深められることが分かりました。

3つ目は講義を受けている先輩方の姿勢です。
自然と手が挙がり発表している姿を見て、先生になるためには自主性や積極性が必要だと感じました。子ども達の見本となるような振る舞いを身につけなければならないと思いました。

今回、数多くのことを学ぶことができました。1年生でこのような貴重なお話を聞ける機会に恵まれたことに感謝します。

こども教育保育学科2年 飯野早紀

お話の冒頭で「小学校や中学校で印象に残っている(道徳の)授業はありますか?」と問われましたが、私は正直一つも思い出せませんでした。他の教科はどのような授業内容があったのか何かしら覚えていますが、道徳は覚えていないことにその時初めて気付きました。

山田先生のお話を生徒の立場として聞く中で、なぜ?どうして?の問いかけを自分ごととして考えることができ、印象に残りました。またそれが日常生活と結びついていることであれば、なおさらだと思いました。

大学の講義「道徳教育法」で、道徳が教科化され評価の対象になることや、「考え議論する道徳」という言葉について学習しました。これから道徳教育が重要視されていく中で、教師の授業作りが鍵になると思いますが、実際に模擬授業を作る中で難しさを感じていました。

今回の研修会で山田先生の授業を受けてみて、どのような場面で児童に考え議論させるのか、どのようにして日常生活との結びつけていくのかなどを学びました。また、児童への問いかけや会話の仕方などからも多くのことを吸収しました。今回学び吸収したものを自分の中で深め、来年の実習で道徳の授業をする機会があれば発揮できるように、今後の学習に励みたいと思います。また、教師を目指していく過程はもちろん、教師になってからも考え続けていきたいと思います。

こども教育保育学科3年 近藤華音

今回の講話を受けて、道徳の授業を行うことの難しさを改めて感じ、道徳についてもっと学びたいと思いました。目標から丁寧に紐解いて教えていただき、私自身、再度確認しながら道徳科についての理解を深めることができました。

夏の小学校教育実習では、実習校の先生から、道徳の授業の最後は自分に戻って考えさせることが大事だと教えていただきました。その時は、教えていただくままに授業の流れを考え、展開させていったのですが、今回、実際に一連の流れを体験させていただいたことで、まとめ方についても自分の中で納得し、より理解を深めることができました。

また、議論の仕方についても、対立する立場に立たせて考えることで、先生が言われていたようにいつの間にか自分事として考えることができていました。議論をしながら、自然と自分たちで新たな価値を見出していく体験を今回させてもらい、教師は児童の思考が流れる道筋を事前に描いておくことが必要なのかなと感じました。

今回学んだことをもとに道徳科についての理解をさらに深め、考える道徳、議論する道徳の授業作りができるように、これからも精進していきたいと思います。

こども教育保育学科3年 吉松秋

講話を通して、道徳科での授業のあり方を考え直すことができました。私は小・中学生のときの道徳科が好きでした。それは、授業で扱われる題材を先生が範読するのが、絵本を読んでもらうときと同じ感覚だったからで、授業で自分の身になって考えたり、心動かされたり、その後の生活で人間性の部分が育っていたりしたわけではないと感じています。

今回実際に児童役になって授業を受ける中で、議論をする場面では、自然と自分の身になって考えることができ、先生の質問や発問により、自然とどんどん言葉が出てきました。自分が授業をする時に、児童もそうなれば、授業は成功したと言えるのではないかと思います。

今まで道徳の授業のなかで「議論する」という発想はありませんでしたが、議論する中で、教師が児童の言葉を引き出したり代弁したりすることで、児童の考えがまとまっていくのではないかと感じました。これからも少しずつ授業の引き出しを増やし、児童の人間性を育てていくことのできる教師になりたいです。


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