モンテッソーリ教育特別実習Ⅰ
見学実習(2024/6/14)
1年次の見学実習は3回実施されるが、今回は1回目である(2・3回目は来年1月に実施予定)。モンテッソーリ教育を学び初めて約2か月ではあるが、今回の見学をとおして子どもや保育者の様子、環境構成などを知り、今後の学びへの意欲が増した一日となった。
学生の感想
- 今回の実習で実際に子どもが教具を使い、集中して取り組む姿を初めて見学した。実際に子どもの様子を見たことにより、授業で聞いてイメージしていた内容と違うということに気づくことが多くあった。また、子どもが1人で着替えることが上手くできずにいても、してあげるのではなく「できるように手伝う」という保育者の姿がとても印象に残っている。この実習での学びをこれからの学習に活かしていきたい。(1年 首藤彩巴)
- 初めてモンテッソーリ教育が行われている現場を見学して、子どもたちがお仕事を集中して行っている姿を観察した。講義で教具の使い方などは少し学んでいたが、実際に使っているところを見て、より理解が深まったと感じた。また、子どもが困っているときに先生がすぐ手助けするのではなく、一人でできるようにやり方を教えているのを見て、私もそのようなかかわり方ができる保育者を目指したいと思った。今回の実習で気づいたことや学んだことをこれからの学習に活かし、学びを深めていきたい。(1年 古川愛理)
- 子どもたちがやりたいことを選んでお仕事をしていることが印象に残った。また、各クラスには先生が複数入っていて、複雑なお仕事や針など危険を伴うお仕事をしている子どもに提供している様子が見えた。今回の見学実習を通して、子どもがやりたいことに対して適切な環境を作ることの大切さを知ることが出来た。子どもたちのお仕事はできるだけわかりやすいものを提供し、1人でできるように手伝ってあげていたと思った。(1年 小林茉央)
日々の学び
4年での学び
試験に向けて総まとめが今年2月・3月・6月と行われた。以下は6月に実施された「文化教育」の総まとめの様子である。
色付き地球儀
大陸や海洋を見る。大陸が色分けされている。大陸や海洋を指でなぞりながら、特に大陸の形に対する子どもの関心を高める。指導者からの助言を受けながら、自身の提供を見直していく時間である。
名前付き世界地図
世界の大陸や海洋の名称を知る。名称カードを使用して覚えていく。南極大陸やアジアが切れているのは、地図が地球儀を半分に切って作られたものであるということを理解している。日本は黄色、アジア大陸であることを知る。
対象地形
土と水の作用によって、できる地形が違うことに関心を持つ。四角い紙粘土を使って切り分け、水を灌ぐ
水のところに土が突き出している ⇒ 半島
土のところに水が入り込んでいる ⇒ 湾
その他:島と湖 地峡と海峡
植物
本物の「木」を観察して、各部分の名称を知る。また、それぞれの部分の働きについても知る。セガンの三段階レッスンを通して名称を聞いたり、実際に触ったりしながら知っていく。植木鉢の「木」を掘り、普段は見えない「根」も観察する。
歴史の中心なるキリスト
歴史の紀元がキリストの誕生であることを知る。紀元前・紀元後・紀元元年などを知り、この西暦は世界共通であることを知る。歴史について興味を持つ。時の流れを実感する。色の意味を知る。
緑:希望の色。赤:神様の愛。
3年での学び
現在「数教育」に励んでいる。
2年での学び
5月に「感覚教育」の特別演習が行われた。随分と所作が美しくなった。
モンテッソーリ教育学特論Ⅱ(2024/6/15)
この講義はモンテッソーリコース生のみではなく、全ての学生が受講できる科目である。この日は1年生から4年生までの40名ほどの学生が受講した。
今年は第1回目が6月15日(土)にリモートで行われた。
講師:日本モンテッソーリ協会 前会長 前之園幸一郎先生
マリア・モンテッソーリの教育思想、子ども観、モンテッソーリ教育などについての、学びを深めた。
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