ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

人文学部

  1. 建学の精神
    カトリシズムの精神に基づいた全人的な人格を備え、本学の建学の精神である、知恵のみちを歩み 人と世界に奉仕しようとする態度を身につけている。
  2. 知識・技能
    自らに培った倫理と教養及び専門的な知識・技能をグローバルまたローカルな問題解決の場面に応用する力を身につけている。
  3. 思考力・判断力・表現力
    明瞭な根拠に基づいて思考し、適正に判断する力を身につけている。また、言語を主たる手段として自らの考えを表現するとともに、他者への理解と配慮に立った意思疎通を図る力を身につけている。
  4. 主体性・多様性・協働性・共生
    様々な他者と共生・協働するために必要な力を身につけ、且つ生涯にわたって主体的・自主的に学び続ける力を身につけている。
(2023年度以前 入学者対象)
人文学部は、カトリシズムの精神に基づき、人間の人格性を基盤とする学部共通の教養教育と、各学科における高度な専門教育を行い、所定の単位を修得し、次のような力を身につけた学生に学位を授与する。

  1. 明瞭な根拠に基づいて理論的に思考し、判断する力を有する。
  2. 生涯にわたって、主体的に学び続ける力を有する。
  3. 自らの考えを表現するとともに、他者との意思疎通を図ることのできる言語能力を有する。
  4. 自らの教養と専門性に基づいて、他者と協調して社会に貢献することのできる力を有する。

言語文化情報学科

【教育目的】
本学科では、柔軟な思考力をもって世界と地域社会の問題と向き合い、文化的背景を異にする他者と協働できる人材の養成を目的とし、次のような能力を身につけた学生に学位を授与する。

1. 建学の精神
本学の建学の精神「知恵のみちを歩み 人と世界に奉仕する」を身につけている。
1-(1) カトリシズムの精神に基づいて、人間の存在と文化の本質を探究する姿勢を有する。
1-(2) 社会的・文化的背景を異にする人々の尊厳を重んじ、多様な価値観を尊重する豊かな人間性を有する。
1-(3) 目の前にある情報端末を通して世界中の様々な人々と繋がっていること、また、情報端末で制作したものが他者の目に触れることを意識しながら、見えない相手のことを想う心を有する。

2. 知識・技能
自らに培った倫理と教養及び技能を用いて、課題解決する力を身につけている。
2-(1) 言語や文化、歴史や社会に関する基本的な知識を総合的に修得し、これに関連するさまざまな時代の文献や資料を的確に読解しまとめることができる。
2-(2) 多様な他者の考えや立場を理解し、言語(日本語および英語、中国語、韓国語、スペイン語等)を用いて自らの考えを正確に伝えるための実践的なコミュニケーション能力を有する。
2-(3) コンピューターやインターネットなどの情報に関する実務的なレベルの知識と、オフィスソフトやマルチメディアソフトの高度なスキルを習得し、あらゆる場面でそれらの能力を活用できる。

3. 思考力・判断力・表現力
根拠に基づいて思考・判断し、自らの考えを表現するとともに、他者との意思疎通を図る力を身につけている。
3-(1) 学修成果を論述・発表することを通して、論理的かつ柔軟に思考し、自己の見解について説得力をもって主張することができる。
3-(2) 世界を通じて長崎を捉え、長崎を通じて世界に目を向けながら、グローバルな視野とローカルな視点に立って多角的に思考し判断することができる。
3-(3) 様々な情報を目的に応じて適切に収集し、整理したデータを分析して、考察した結果をまとめ説明することができる。また、他者に伝えたい事柄について、情報端末を利用しながらマルチメディアコンテンツを制作して表現することができる。

4. 主体性・多様性・協働性・共生
他者と共生し生涯にわたって主体的に学び続ける力を身につけている。
4-(1) 地域社会や国際社会における様々な課題に向き合い、他者と協働してその解決のために貢献することができる。
4-(2) 日本文化と異文化とを相対化しながら、異なる意見や価値観をもつ多様な人々と共に学び、異なる文化間の相互理解に貢献することができる。
4-(3) アジアやヨーロッパ各国と友好関係を築き上げてきた長崎の歴史や文化を継承し、自らも世界の人々との共生・協働によって新たな価値を創造することができる。
4-(4) 生活や実務における課題について、情報端末を活用して他者と積極的にコミュニケーションをとりながら、情報処理能力を発揮し貢献することができる。

文化コミュニケーション学科

本学科は文化の持つ多様な視点からものごとを考え、柔軟な思考力をもって世界と地域社会の問題と向き合い、文化的背景を異にする他者と協働できる人材の養成を目的とし、次のような能力を身につけた学生に学位を授与する。

  1. グローバル化する社会の中で論理的に思考し、的確に自己を表現することができる。
  2. 世界の文化の普遍性と多様性を理解するとともに、文化間の相互理解を助け、新しい文化の創造に貢献できる。
  3. グローバル化する世界の中で必要とされる、複数言語(英語、ならびに中国語、韓国語、ドイツ語、スペイン語、手話のいずれか)でコミュニケーションすることができる。
  4. コンピュータやインターネットなどの情報に関する実務的レベルの知識と、オフィスソフトやマルチメディアソフトの高度なスキルを習得し、あらゆる場面でそれらの能力を活用できる。

福祉・心理学科

【教育目的】
本学科では、地域社会や人間に対する開かれた態度と倫理観をもとに、福祉的および心理学的視点から人々の健康と幸福に貢献できる知識・技能・価値を身につけた人を養成することを目的とする。そのため、次の能力を身につけた学生に学位を授与する。

1. 建学の精神
地域社会や人々の多様性と共通性を理解し、人間の尊厳と人権を重んじる倫理観に基づきながら一人の生活者として福祉的および心理学的視点から自他の健康と幸福に貢献することができる。

2. 知識・技能
生物・心理・社会モデルの3つの側面に関する基本的な知識や技能を有し、多面的な人間理解ができる。
2-(1) 生物(医学)的側面:身体の構造や機能および疾病に関する基本的な知識を有する。
2-(2) 心理的側面:人間の「心と行動」に関する基本的な知識と技能を有する。
2-(3) 社会的側面:「人と環境の相互作用」に関する基本的な知識と技能を有する。

3. 思考力・判断力・表現力
人間の「心と行動」や社会状況を把握する力、または地域社会や福祉に関する課題の解決に向けた実践的な力を有する。
3-(1) 人間の「心と行動」や社会状況を把握し、他者に伝えることができる。
3-(2) 地域社会や福祉に関する課題の解決に向けた実践的な力を有する。

4. 主体性・多様性・協働性・共生
円滑な人間関係をもとに人々の福祉や心の健康の保持増進に貢献することができる。
4-(1) 円滑な人間関係を展開する力を有する。
4-(2) 人々の心の健康の保持増進に貢献できる力を有する。
4-(3) 人々の福祉に貢献できる力を有する。

地域包括支援学科

地域包括支援学科は、人間の人格性を基盤とする学部共通の教養教育に加え、福祉の専門的支援や人間の「心と行動」に関する課題解決に係る知識・技術・価値を身につけた、次のような学生に学位を授与する。

  1. 人間の尊厳や人権と社会正義の原理に従って行動する力を有する。
  2. Biopsychosocial(生物(医学)心理社会)モデルに基づいて人間を理解する力を有する。
  3. 地域創生に貢献できる力を有するとともに、グローバルな視点から、国際社会に貢献できる力を有する。
  4. 生活のしづらさを有する人々をはじめとするすべての人々の福祉や心の健康の保持増進に貢献できる力を有する。
  5. 人間の「心と行動」や「人と環境の相互作用」に関する理解をはじめ、地域社会の多様性に対して開かれた態度をもち、かつ、それらの個別性と普遍性の双方を視野に入れた心理学的または社会科学的な理解ができる力を有する。
  6. 人間の「心と行動」、地域社会や福祉に関する課題の解決に向けて、科学的な実験や調査などの適切な実践的方法論及び円滑な人間関係等を展開する力を有する。
  7. 社会福祉士・公認心理師・介護福祉士・精神保健福祉士の国家資格を取得することのできる力を有する。

こども教育保育学科

【教育目的】
本学科では、教育、保育、児童福祉に係る専門的知識・技能を備え、豊かな人間性をもった人材の養成を目的とする。そのため、卒業に必要な単位を取得し、次の力を身につけたと認められる学生に対し学位を授与する。

  1. 建学の精神
    カトリシズムの精神に基づき、こどもの命を理解し愛する豊かな人間性を有している。
  2. 知識・技能
    教育、保育、児童福祉等に関する確かな知識と技能を有する。
  3. 思考力・判断力・表現力
    こどもを取り巻く環境、様々な問題や状況に応じ、教育、保育、児童福祉等についての知見に基づく自らの考えを持って、判断し、行動することができる。
  4. 主体性・多様性・協働性・共生
    こどもの健やかな成長を支え、こどもや保護者に関わる問題を解決するために、自らの考えを適切に表現し、他者と協働しながら社会に貢献できる。
(2023年度以前 入学者対象)
本学科では、保育、教育、福祉に係る専門的知識・技能を備え、子どもの成長発達を促す指導・支援と子どもに係る種々の課題解決のために尽力する豊かな人間性をもった人材の養成を目的とする。そのため、基礎科目32単位、基幹科目91単位、応用科目8単位、計131単位を取得することで下記の力を身につけたと認められる学生に対し、学位を授与するものとする。

  1. 何が善い保育であり、何が善い教育であるのか、理論的に思考し、判断することが十分にできる。
  2. 人間と保育、教育、福祉に関する問題意識を生涯にわたって培い、理論的、実践的に自ら学び続けることが十分にできる。
  3. 子どもや保護者、職場や地域社会の人々などと実地に交流するなかで自らの考えを適切に表現し、円滑に意思疎通することが十分にできる。
  4. 学んだ知識と技能を生かし、子どもと保護者を支援することによって社会に貢献することが十分にできる。

比較文化学科

本学科は、比較文化の基本的な知識を身につけるとともに、専門教育の総仕上げとして行う卒業論文の執筆を通して、自己を充分に表現する能力を研鑽した人材の養成を目的として、次のような能力を身につけた学生に学位を授与する。

  1. 時代、地域、民族などによって異なる、文化の多様性を理解できる。
  2. 文化の多様性の基礎となる人間の普遍性を理解できる。
  3. 異なる文化間の相互理解に貢献できる。



大学院

カトリシズムの精神にのっとり創設されている長崎純心大学大学院人間文化研究科は、博士前期課程(前期2年、学位:修士)、博士後期課程(後期3年、学位:博士)で構成されています。研究分野は文化、福祉、心理、保育の各分野からなり、各分野においてその学術理論及び応用実践を攻究し、その成果をもって文化、社会の発展に寄与することを目的としています。

【博士前期課程】

この目的を達成するための指針、

  1. 各研究分野における幅広い学問の基礎的能力
  2. 高度な専門知識と倫理観をもとにした多角的思考力と分析力
  3. 専門領域における問題解決力と専門職としての実践力

これらを身につけた上で修士論文または特定の課題の研究成果の審査及び最終試験に合格したものに、学位(修士)を授与します。

【博士後期課程】

この目的を達成するための指針、

  1. 十分な学術専門知識
  2. 新たな知を創造する研究能力
  3. 各研究分野における優れた学術的な成果

これらを満たした上で博士の学位論文の審査及び最終試験に合格したものに、学位(博士)を授与します。