ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

人文学部

人文学部は、カトリシズムの精神に基づき、人間の人格性を基盤とする学部共通の教養教育と、各学科における高度な専門教育を行い、所定の単位を修得し、次のような力を身につけた学生に学位を授与する。

  1. 明瞭な根拠に基づいて理論的に思考し、判断する力を有する。
  2. 生涯にわたって、主体的に学び続ける力を有する。
  3. 自らの考えを表現するとともに、他者との意思疎通を図ることのできる言語能力を有する。
  4. 自らの教養と専門性に基づいて、他者と協調して社会に貢献することのできる力を有する。

文化コミュニケーション学科

本学科は文化の持つ多様な視点からものごとを考え、柔軟な思考力をもって世界と地域社会の問題と向き合い、文化的背景を異にする他者と協働できる人材の養成を目的とし、次のような能力を身につけた学生に学位を授与する。

  1. グローバル化する社会の中で論理的に思考し、的確に自己を表現することができる。
  2. 世界の文化の普遍性と多様性を理解するとともに、文化間の相互理解を助け、新しい文化の創造に貢献できる。
  3. グローバル化する世界の中で必要とされる、複数言語(英語、ならびに中国語、韓国語、ドイツ語、スペイン語、手話のいずれか)でコミュニケーションすることができる。
  4. コンピュータやインターネットなどの情報に関する実務的レベルの知識と、オフィスソフトやマルチメディアソフトの高度なスキルを習得し、あらゆる場面でそれらの能力を活用できる。

地域包括支援学科

地域包括支援学科は、人間の人格性を基盤とする学部共通の教養教育に加え、福祉の専門的支援や人間の「心と行動」に関する課題解決に係る知識・技術・価値を身につけた、次のような学生に学位を授与する。

  1. 人間の尊厳や人権と社会正義の原理に従って行動する力を有する。
  2. Biopsychosocial(生物(医学)心理社会)モデルに基づいて人間を理解する力を有する。
  3. 地域創生に貢献できる力を有するとともに、グローバルな視点から、国際社会に貢献できる力を有する。
  4. 生活のしづらさを有する人々をはじめとするすべての人々の福祉や心の健康の保持増進に貢献できる力を有する。
  5. 人間の「心と行動」や「人と環境の相互作用」に関する理解をはじめ、地域社会の多様性に対して開かれた態度をもち、かつ、それらの個別性と普遍性の双方を視野に入れた心理学的または社会科学的な理解ができる力を有する。
  6. 人間の「心と行動」、地域社会や福祉に関する課題の解決に向けて、科学的な実験や調査などの適切な実践的方法論及び円滑な人間関係等を展開する力を有する。
  7. 社会福祉士・公認心理師・介護福祉士・精神保健福祉士の国家資格を取得することのできる力を有する。

こども教育保育学科

本学科では、保育、教育、福祉に係る専門的知識・技能を備え、子どもの成長発達を促す指導・支援と子どもに係る種々の課題解決のために尽力する豊かな人間性をもった人材の養成を目的とする。そのため、基礎科目32単位、基幹科目91単位、応用科目8単位、計131単位を取得することで下記の力を身につけたと認められる学生に対し、学位を授与するものとする。

  1. 何が善い保育であり、何が善い教育であるのか、理論的に思考し、判断することが十分にできる。
  2. 人間と保育、教育、福祉に関する問題意識を生涯にわたって培い、理論的、実践的に自ら学び続けることが十分にできる。
  3. 子どもや保護者、職場や地域社会の人々などと実地に交流するなかで自らの考えを適切に表現し、円滑に意思疎通することが十分にできる。
  4. 学んだ知識と技能を生かし、子どもと保護者を支援することによって社会に貢献することが十分にできる。

比較文化学科

本学科は、比較文化の基本的な知識を身につけるとともに、専門教育の総仕上げとして行う卒業論文の執筆を通して、自己を充分に表現する能力を研鑽した人材の養成を目的として、次のような能力を身につけた学生に学位を授与する。

  1. 時代、地域、民族などによって異なる、文化の多様性を理解できる。
  2. 文化の多様性の基礎となる人間の普遍性を理解できる。
  3. 異なる文化間の相互理解に貢献できる。

人間心理学科

本学科は、現代社会における人間の「心と行動」に関する課題の解決に向けた 人材の養成を目的として、次のような能力をもつ学生に学位を授与する。

  1. 課題の理解に際しては、人間の「心と行動」の多様性に対する開かれた態度をもち、かつ、その個別性と普遍性の双方を視野に入れた心理学的理解ができる。
  2. 心理学的方法に基づいて必要なデータを適切に収集・分析し、かつ、課題解決のための立案ができる。
  3. データの収集及び分析、課題解決の立案、そして、それに基づいた心理学的実践にあたっては、他者との協力関係を促進するための表現能力及び対人関係能力を有する。


大学院

カトリシズムの精神にのっとり創設されている長崎純心大学大学院人間文化研究科は、博士前期課程(前期2年、学位:修士)、博士後期課程(後期3年、学位:博士)で構成されています。研究分野は文化、福祉、心理、保育の各分野からなり、各分野においてその学術理論及び応用実践を攻究し、その成果をもって文化、社会の発展に寄与することを目的としています。

【博士前期課程】

この目的を達成するための指針、

  1. 各研究分野における幅広い学問の基礎的能力
  2. 高度な専門知識と倫理観をもとにした多角的思考力と分析力
  3. 専門領域における問題解決力と専門職としての実践力

これらを身につけた上で修士論文または特定の課題の研究成果の審査及び最終試験に合格したものに、学位(修士)を授与します。

【博士後期課程】

この目的を達成するための指針、

  1. 十分な学術専門知識
  2. 新たな知を創造する研究能力
  3. 各研究分野における優れた学術的な成果

これらを満たした上で博士の学位論文の審査及び最終試験に合格したものに、学位(博士)を授与します。