各種方針
長崎純心大学では、各種方針に基づき大学運営及び教育研究活動を行っています。
- 社会貢献方針
- カトリシズムを建学の精神とする長崎純心大学は、「知恵のみちを歩み 人と世界に奉仕する」を教育理念としている。知恵はそれを身につけた者だけを豊かにする自己中心的なものではない。知恵を身につけた者は、必然的に他者にその実りを押し広げることを目指す。知恵のみちを歩むことと、人と世界に奉仕することは、不即不離の関係にある。長崎純心大学が社会貢献を大学の使命として捉えるのは、「知恵のみちを歩み 人と世界に奉仕する」を教育理念とする必然的な帰結である。
少子高齢化に代表される社会構造の大きな変化の中で、長崎純心大学は、長崎市に位置する大学としての地理的・歴史的特性を踏まえながら、以下に示す具体的な方針に基づいて、社会貢献を実施する。
- 長崎学の研究など、各教員の真理の探究を目指す研究を通して社会に貢献する。
- 知的・道徳的・応用的能力を備えた学生を養成することを通して社会に貢献する。
- 学生が地域課題の解決を目指して、主体的に学ぶことを可能にすることを通し て、社会に貢献する。
- 平和の証を受け継ぎ、地域とともに未来を見据え、平和の継承に貢献する。
- 長崎県・長崎市等の地方自治体、地域の企業、団体、学校、NPO 等と連携・協力 し、地域社会を活性化するための事業を展開することを通して社会に貢献する。
- 地域社会の様々な学習ニーズに応えるために、高齢者を含む地域住民を対象と した生涯学習事業を展開することを通して社会に貢献する。
- 学科の特性を生かし、地域住民を対象としたメンタルヘルス、福祉的援助、子 育て支援等の事業を展開することを通して社会に貢献する。
- 博物館、図書館等の大学施設を地域住民に開放し、公開講座を開催することを 通して社会に貢献する。
- 国際交流方針
- カトリシズムを建学の精神とする長崎純心大学は、「知恵のみちを歩み 人と世界に奉仕する」を教育理念としている。知恵はそれを身につけた者だけを実り豊かにする自己中心的なものではない。知恵を身につけた者は、必然的に他者にその実りを押し広げることを目指す。知恵のみちを歩むことと、人と世界に奉仕することは、不即不離の関係にある。このような立場から、長崎純心大学は世界に奉仕する人材の養成を国際交流の目的におき、その実現のために次のような具体的方策を定める。
- 本学の国際交流の基盤として、適切な数の海外の大学と姉妹校協定を締結・維持し、学生・教職員の国際交流の基盤を構築する。
- 姉妹校協定に基づき、本学キャンパスが常に世界の人と交われる舞台となるように、留学生の長期受け入れを積極的に行い、加えてサマースクール等で留学生を短期で受け入れる機会を提供するよう努める。
- 姉妹校協定を締結した大学に、本学学生を継続的に派遣する。その基盤として、本学における外国語教育の充実を含む教育内容の国際化に努める。
- 姉妹校協定に基づき、本学教職員の国際交流の機会を増やすよう努める。具体的には、本学教職員が海外の姉妹校で研修を行うとともに、姉妹校の教職員と協力して教育・研究プロジェクトを実施する。
- 在外公館との協力などを通して、本学学生が国際的な活動に参加する機会を提供するよう努める。
- 国際交流の更なる発展を期して、国際交流を担当する事務機構の見直し・改善に努める。
- 学生支援に関する方針
- 本学は、教育理念カトリシズムの建学の精神に基づき、本学のモットーである「知恵のみちを歩み 人と世界に奉仕する」ために、恵まれた自然環境を十分に活かしつつ、学生一人ひとりが持つ力を最大限発揮できるように学生支援を行うことを基本とする。さらに、「マリア様 いやなことは、私がよろこんで」という具体的な学園標語のもとで、学生たちがお互いに協力し合い、積極的に社会に貢献し、成長していくことができるよう支援に努める。
1 修学支援方針
(1) 全学生対象に学期ごとに履修説明を行い、個人の学習計画に基づいた履修ができるよう支援する。
(2) 欠席の多い学生を早期に発見し、留年・休学・退学に至らない方策を策定し、個別に対応する。
(3) 障がいのある学生への支援体制を整備する。
(4) 経済的支援を必要とする学生が学修に専念できるように支援体制を整備する。
(5) 単位互換制度や学生交流制度を充実させ、学習内容及び機会の多様化を図り、幅広い学習ができるように支援する。
(6) 留学制度、海外語学研修制度等を充実させ、学生が国際的視野を養えるように支援する。2 生活支援方針
(1) 円滑かつ充実した学生生活を目指して、「アドバイザー制度」「オフィスアワー制度」を活用する。
(2) 全学生の人権を保障し、さらに心身の健康を維持増進し、安全で安心な学生生活を送れるように指導・相談機能を充実させ、支援体制を整備する。
(3) 離島や遠距離学生、留学生、一人暮らしの学生等のため安心して生活できるよう支援する。
(4) 学生会活動、クラブ活動、ボランティア等を通して人間関係、社会性を涵養できるよう支援する。3 進路支援方針
(1) 全学生を対象にキャリア意識が育つように支援する。
(2) 授業、ガイダンス、イベント等をバランスよく計画実施し、社会人基礎力を身につけ、自分に合った進路選択ができるように支援体制を整備する。
(3) インターンシップ等を強化し、地域社会から求められ、選ばれる人材育成ができるように支援する。 - 広報に関する基本方針
- 本学のモットーである「知恵のみちを歩み 人と世界に奉仕する」を実現していくためには、本学の教育や研究、社会貢献、また学生のさまざまな活動について積極的に情報発信を行い、地域社会との連携を確立していく必要がある。また、カトリシズムの建学の精神に基づいた本学の教育内容を社会に広く伝えていくことは、ミッションスクールである本学の使命ともいえる。
これらを実現するため、次のとおり広報活動における基本方針を定める。- 大学情報の公表
- 本学の教育・研究に関する活動及び成果を学内外に積極的に発信する。
- 本学が公的な教育機関として、社会に対する説明責任を果たすために、本学の組織、業務、財務、評価・監査、大学の設置等に関する情報を積極的に発信する。
- 地域社会に開かれた大学として、地域貢献に関する活動(公開講座等の社会貢献活動、自治体や産業界との連携の成果等)を積極的に発信する。
- 広報手法の充実
- 公式ウェブサイトや SNS による情報発信、広報誌の発行、学内外での行事等を通じた情報発信、報道機関等を通じた広報活動等、適時適切な情報提供を実施する。
- 受験生、在学生及びその保護者、卒業生、教職員、学校、教育委員会、企業等の広報対象者ごとに、効果的な方法により、広報活動を行う。
- 大学のブランドイメージの構築
建学の精神や教育理念、本学の特色等を積極的に発信し、大学のブランドイメージを構築する。また、統一したイメージを構築するのため、学章やスクールカラーを積極的に用いるとともに、可能な限りデザインを統一させた情報発信に努める。 - 広報意識の醸成
教職員全員が広報の役割を意識し、各自の職務に合わせて大学の魅力や特徴を社会に伝える広報意識を醸成する。 - 危機管理
重大事故や緊急事態の発生した際には、社会が求める情報を迅速かつ正確に提供することに努める。 - 検証と改善
広報活動の改善をはかるため、広報の成果について定期的な検証を行う。 - 個人情報の保護等
情報の収集や発信に際しては、個人情報保護に留意するとともに、その他の人権に係わる事項についても十分配慮する。
- 大学情報の公表
- DX推進に関する基本方針
- 「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」とは、「先端的なデジタル技術の活用を通じて、デジタル化が進む高度な将来市場においても新たな付加価値を生み出せるよう従来のビジネスや組織を変革すること」を意味している※。社会の様々な分野でDXが推進されており、このような情勢の中で、大学においても教育や研究、運営等の様々な側面でのDX推進が必要とされてきている。
長崎純心大学では、大学の教育理念を実現していくための手段として、教育・研究・大学運営の3分野でのDXを推進し、業務や組織の変革を目指す。このための指針として、以下の3つの柱からなるDX推進に関する基本方針を定める。
※情報処理推進機構(2019).デジタル・トランスフォーメーション推進人材の機能と役割のあり方に関する調査- 教育のDX
学生の自律的な学修態度を養うことを目的とし、デジタル技術を用いた教育、および学習環境の展開を推進する。 - 研究のDX
研究活動によって得られた成果やデータ、資料等を研究資源として活用・保存するための環境を整備する。 - 大学運営のDX
デジタル技術を用いた業務の効率化および情報共有の促進を行い、学生サービスの向上及び教育・研究への支援強化を図る。
- 教育のDX
- 生成AIの利用に関する基本方針
- 現在、ChatGPTを代表とした生成AIが普及してきています。これらの生成AIではインターネット上に存在する膨大な情報を収集および学習し、利用者の質問に対する自然な回答を出力します。業務の効率化など様々な利点が挙げられますが、個⼈情報の流出、著作権侵害のリスク、偽情報の拡散、批判的思考⼒や学習意欲への影響等の懸念も指摘されています。そのため、教育分野でも生成AIの利点と欠点を理解した上で利活用について適切に判断する必要があります。
ここでは、本学における生成AIの利用に関する基本方針を示します。生成AIを用いる場合は、この方針に従って、適切かつ慎重に利用してください。
- 生成AIに入力された情報は⽣成AIの機械学習に利⽤されることがあり、他の利用者からの入力に対する回答として出力される可能性があります。このため、個人情報やプライバシーに関する情報などを入力してはいけません。
- レポート作成や課題の遂行に際しては自ら考えて書くことが重要であり、他者の作成した内容を自己の成果物として提出することは処罰の対象となる不適切な行為です。生成AIの出力結果を自分が主体的に作り上げたものとして提出することも同様の不正行為であり、処罰の対象に含まれます。
- 就職活動ではエントリーシートや履歴書などの書類の提出を求められます。それらを作成する際に、生成AIを使用して文章を作成しても人柄や熱意が伝わる表現にはなりません。また、面接の場面で、提出した書類に基づいた質問がなされた場合、答えることができないというリスクも考えられます。自分自身の経験を振り返りながら考えをまとめ、文章化していくことが重要です。
- 適切な範囲であれば生成AIを学修時に利用することは妨げません。例えば、インターネット上の情報の抽出、文章の修正・確認、翻訳やプログラミングの支援、さらには議論において見落としている視点を見つけるために活用するなど、主体的な学びを補助する目的で利用することが考えられます。なお、科目によっては生成AIの利用を認めない場合がありますので、科目担当者の指示に従ってください。
- 科目担当者の許可のもとで生成AIの出力結果をレポートなどで利用する場合は、利用した生成AIの種類と当該箇所を明示することが重要です。例えば「以下の文章はOpen AIのGPT-3の出力結果です」といった形で明記します。
- 生成AIの出力結果を利用する際には、以下の点に留意する必要があります。
著作権法や権利の対象:生成された内容が著作権法などに基づいて保護されている可能性があります。そのため、著作権に関わる情報の提示が必要な場合があります。
事実との整合性:生成された内容が事実と異なる場合があります。そのため、情報の正確性や信頼性を確認するために、別の情報源や根拠を参照する必要があります。
誤りの可能性:生成された内容には誤りが含まれる可能性があります。そのため、内容を検証し、必要に応じて修正や補足を行うことが重要です。
本学は「知恵のみちを歩み 人と世界に奉仕する」をモットーとして掲げています。学生の皆さん自身が自分の足でみちを歩まなければ、人と世界に奉仕するための知恵を身につけることはできません。生成AIはあくまでも補助的な道具だと考え、主体的に学修を進めるようにしてください。
*生成AIは今後も急速な進歩が続くことが予想され、本方針についても適宜見直しを行っていきます。