白濵 あかね
私はこれまで、病院やクリニックなどの医療領域、大学の学生相談などの教育領域にて、カウンセリングや心理検査を行ってきました。特に中学生~大学生の思春期・青年期の方々にお会いする機会が多く、若い方々がもつ瑞々しい感情や感覚、パワー、成長に時に圧倒されつつも、一緒に成長させていただきました。
研究に関しては、進路選択といった青年期のなかでも重要な場面において、親子の関係性がどのように影響されるのか、そして進路選択場面での体験がその後の親子関係の再構築や青年の成長にどのように寄与するのかについて検討していました。また、最近は発達障害や身体障害をもつクライエントさんに対する支援や援助についてよりよいあり方を考えるために、事例の研究も進めています。
臨床においても研究においても、その都度考えること、悩ましいことが多いかと思いますが、そういった迷いや悩みを抱えながらもともに頑張っていけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
基本情報
- 職位・所属
- 講師
人文学部 福祉・心理学科/地域包括支援学科 - 学位
- 修士(心理学)[九州大学大学院人間環境学府 2017年3月]
- 専門分野
- 臨床心理学
- 研究テーマ
- 青年期の親子関係・進路決定に関する研究
心理劇・ロールプレイングを用いた親子関係の捉え直しに関する研究
発達障害および身体障害をもつクライエントへの支援に関する事例的研究
担当科目
学部
- 福祉心理学
- 専攻演習Ia・Ib
大学院
- 臨床心理査定演習(心理的アセスメントに関する理論と実践)
主な研究業績
年月 | 著書・学術論文名他 | 掲載誌名又は学会名 |
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2022年11月 | 「対人関係において否定的体験を抱える自閉スペクトラム症成人の体験の仕方に着目した集団プレイセラピー」(鶴田紗恵、白濵あかね、遠矢浩一) | リハビリテイション心理学研究 |
2021年11月 | 「学生相談における発達障害学生の就労移行を支える個別支援―対人距離に着目した支援の検討―」(白濵あかね、榊原有紀、丸山明子、古賀聡) | 九州大学総合臨床心理センター紀要 |
2020年11月 | 「こだわりを強く示す重度重複障害者との『共体験』を目指した動作法の事例」(白濵あかね、古賀聡) | 九州大学総合臨床心理センター紀要 |
2019年3月 | 「大学生が回想した進路選択時の親子間葛藤-ロールプレイングによる親子間葛藤の捉え直し-」(白濵あかね、榊原有紀、古川依里香、古賀聡) | 九州大学総合臨床心理センター紀要 |
2019年3月 | 「思春期発達障害児グループにおけるクライエント企画プログラムの展開と工夫:シェアリングの意義と導入に向けた工夫と配慮」(向晃佑、白濵あかね、古賀聡、遠矢浩一) | 九州大学総合臨床心理センター紀要 |
2018年9月 | 「脳性まひ者の動作体験に影響を及ぼす身体部位への注意の焦点化に関する質的検討」(五位塚和也、白濵あかね、古賀聡)(日本リハビリテイション心理学会研究奨励賞受賞) | リハビリテイション心理学研究 |
2018年2月 | 「親の主張性と共感性が青年の自己表現に与える影響の検討:親子間の進路相談場面のロールプレイングを用いて」(白濵あかね、岩男尚美、古賀聡) | 心理劇研究 |
2017年11月 | 「進路選択における親子間コミュニケーションと大学生のアイデンティティ形成および親子関係認知の関連」(白濵あかね、江頭愛、五位塚和也、古賀聡) | 九州大学心理学研究 |
2017年3月 | 「グループセラピーにおける他児への注目を促す関わり―衝動性および他者理解の困難を示す男児の共感性に着目して―」(白濵あかね、志方亮介、五位塚和也、古賀聡、遠矢浩一) | 九州大学総合臨床心理センター紀要 |
2017年2月 | 「進路相談場面のロールプレイングを用いた親の態度に対する青年の認知についての検討」(白濵あかね、岩男尚美、古賀聡) | 心理劇研究 |
所属学会
- 日本臨床心理学会
- 日本リハビリテイション心理学会
- 日本臨床心理劇学会