島田 佳代子
「本当の」真理・善・美って何だろう、という発想って大事だと思いませんか?「本当の(普遍的な)」という発想を失くしたとたんに、自己中心的な考えが行動の基準になってしまいます。「本当の(普遍的な)」を求めれば、人間は、もっともっと周りに暖かさを与えていける可能性のある、素晴らしい存在なのです。哲学・倫理学は、そういうことを考える学問です。私の現在の研究テーマはトマス・アクィナスの認識論、カリタス論、情念論ですが、授業では、キーワードでいえば、「幸福」、「愛」、「正義」等も考察します。
基本情報
- 職位・所属
- 准教授
人文学部 言語文化情報学科/文化コミュニケーション学科 - 学位
- 文学士[九州大学文学部哲学科・哲学・哲学史専攻 1993年3月]
文学修士[京都大学大学院文学研究科・西洋哲学史(中世)修士課程修了 1995年3月]
- [京都大学大学院文学研究科・西洋哲学史(中世)博士課程単位取得満期退学 1998年3月] - 専門分野
- 西洋中世哲学、西洋古代哲学
- 研究テーマ
- トマス・アクィナスの認識論、情念論、徳論、アリストテレスの徳論
担当科目
学部
- 哲学
- 哲学概論
- 倫理学
- 倫理学概論
- 西洋の思想
- 文化研究入門Ⅱ
- 文献講読演習a・b
- 文献講読基礎a
- 文献講読
- 専攻演習Ⅰa・Ⅰb・Ⅱa・Ⅱb
- 卒業論文
主な研究業績
年月 | 著書・学術論文名他 | 掲載誌名又は学会名 |
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2009年2月 | 情念(passio)と徳(virtus) -トマス・アクィナスにおける‘misericordia’の位置付け- |
「純心人文研究」第15号 (長崎純心大学) |
2010年2月 | 神的なことがらdivinaを受けること -トマス・アクィナスにおける「意志」と「情念」- |
「純心人文研究」第16号 (長崎純心大学) |
2011年3月 | 日本の社会福祉制度の問題点と、カトリック社会福祉の目指すべきもの -トマス・アクィナスの「施(eleemosyna)」論を手掛かりに- |
「カトリック社会福祉研究」 第11号 (長崎純心大学カトリック社会福祉研究所) |
2013年3月 | 「配分的正義(justitia distributiva)」と「共通善(bonum commune)」--アリストテレスとトマス・アクィナス--(上) | 「カトリック社会福祉研究」 第12号 (長崎純心大学カトリック社会福祉研究所) |
2023年2月 | 岩下壮一 霊性と神学思想ーーその現代的意味ーー | 『純心人文研究』 |
社会における活動
- 中世哲学会 九州地区幹事 (2008年度~2009年度)
- 中世哲学会 推薦評議員(2010年度~現在に至る)
所属学会
- 中世哲学会
- 京大中世哲学研究会
- 九州大学哲学会